ワシリーラウンジチェア
Wassily Lounge Chair（1925）
by MARCEL BREUER（マルセル・ブロイヤー）
- Editor: Wakako Miyake
- Text: Takahiro Tsuchida
- Supervisor: Tomomi Nagayama
ドイツの芸術学校、バウハウスの出現は20世紀デザイン史の大事件だった。この学校を象徴する一脚が《ワシリーチェア》で、モダンデザインの発想で鋼管を用いた最初の椅子とされる。座る人の身体に触れにくいよう鋼管を曲げてレザーを配し、快適な座り心地を実現。こうした構造がかつてない透明感を椅子にもたらした。ブロイヤーはバウハウスで学び、家具工房のマイスターを務めて、その代名詞的な建築家に。垂直水平と斜めのフレームの組み合わせは、リートフェルトの《レッド アンドブルー》の影響を物語る。319,000円〜（2022年11月現在）。（ノル／ノルジャパン TEL 03 6447 5405）
