
レッドアンドブルー ラウンジチェア
Red and Blue Lounge Chair(1918)
by GERRIT THOMAS RIETVELD(ヘーリット・トーマス・リートフェルト)
- Editor: Wakako Miyake
- Text: Takahiro Tsuchida
- Supervisor: Tomomi Nagayama
椅子をモチーフにしたアートなオブジェ。と、思われがちな一脚だが、そうでもない。無駄なパーツはひとつもなく、人の身体を支えるという椅子の使命に忠実なデザイン。背もたれ、座面、アームもそれぞれの役割に基づいて幅が決められている。極端に直線を強調した造形は、同時期にオランダで始まったデザイン運動、デ・ステイルの思想に一致するもの。当初は無着色だったが、デ・ステイルのスタイルを反映して1923年にペイントされた。リートフェルトはこの運動に初期から関わり、後に建築家としても活躍した。616,000円(2022年11月現在)。(カッシーナ/カッシーナ・イクスシー青山本店 TEL 03 5474 9001)