
ジットマシネ
Sitzmaschine(1905)
by JOSEF HOFFMANN(ヨーゼフ・ホフマン)
- Editor: Wakako Miyake
- Text: Takahiro Tsuchida
- Supervisor: Tomomi Nagayama
「座るための機械」と名づけられた椅子。マッキントッシュの影響をうかがわせる幾何学形態とともに、5段階にリクライニングする背もたれの仕組みがまさにマシーン。フレームの後部にある左右5個ずつの球体は、背もたれを支える金属製のバーを支えている。似たような球体は、前脚部分では接合部を補強し、後脚の下では椅子の安定を保つ。ホフマンは、伝統的な価値観を脱却し、近代の美意識を確立するためにウィーン工房を主宰した偉大な人物。装飾と機能の融合を様々に試みていたことが、この椅子からもわかる。1,290,000円(2022年11月現在)。(ヴィットマン/IDC OTSUKA TEL 03 5530 5555)