
広島ピースセンター
Hiroshima Peace Center(1955)
by Kenzo Tange
- Photo: AFLO
- Text: Katsura Hiratsuka
- Editor: Ai Sakamoto
1955年開館。設計:丹下健三。広島の原爆の惨状を伝え平和を祈念する公園および資料館。敷地の南で100m道路と直交し、北側で原爆ドームに至る軸線を通し、その上に資料館や慰霊碑などを配置。平和公園全体を都市とつなげたスケールの大きな計画を持つ。資料館は床を高く持ち上げ地面をピロティとして開放し、焼け跡からの復興を力強く表現。完成時41歳という遅いデビュー作ながら、この作品を機に丹下は世界的な評価を受けるようになった。2006年、資料館(本館)は戦後建築として初となる国の重要文化財に指定された。