
カルナック神殿
Karnak Temple(BC2000〜)
- Photo: AFLO
- Text: Chihiro Kurimoto
- Editor: Ai Sakamoto
紀元前2000年ごろから建設を開始。センウセルトI世による統治時代から約2,000年にわたり、歴代の王によって増改築が繰り返されて現在の姿になった。カイロからナイル川を670km南へさかのぼった、古代の首都テーベの東岸に位置する。カルナック神殿は古代エジプトの神殿複合体であり、現存する中では最大規模を誇る古代宗教遺跡である。複合体は3つの主要部分から成るが、現在一般に公開されているのはアメン神に捧げられたアメン大神殿のみ。ここには、両側にスフィンクスの並ぶ参道、巨大な列柱のある大広間、神殿や祝祭殿がある。柱や壁にはヒエログリフやレリーフが施され、一部は彩色が残っている。