カナダのギークたちが奏でる、少しセクシーなジャズの発展系。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

カナダのギークたちが奏でる、少しセクシーなジャズの発展系。

平均年齢25歳の新鋭ジャズバンド、BADBADNOTGOOD。音楽一辺倒なナードぶりに、好感が持てます!

右から/マシュー・タヴァレス(Key)、チェスター・ハンセン(B)、アレックス・ソウィンスキー(Dr)、レランド・ ホイッティ(Sax)。レランドは最新作の『Ⅳ』から正式メンバーに。
Q 結成のいきさつは?

マシュー・タヴァレス 2011年にハンバー・カレッジに入学して、ミュージックパフォーマンス学科でチェスターとアレックスに出会った。3人ともハードコアパンク、ジャズファンク、スピードメタルなど、高校時代からバンドをやっていてね。知り合ったときは全員、マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンといった正統派のジャズに夢中な時期だった。あと、みんなヒップホップが大好きだったから、自然にセッションが始まった。

Q アーティスト写真を見ると、みんな端正なルックスだけど、ライブ映像の客席に写っているのは、意外と男だらけですね。

マシュー 確かに。みんなガールフレンドはいるけど、気がつけば友達やメンバーとレコード屋やスタジオにいることが多いね。

Q 映画『ハイ・フィデリティ』の、つい音楽に夢中になりすぎる主人公みたいですね。

マシュー 僕らのバイブルだ(笑)。まわりの連中なんかナード(オタク)だらけ。マッチョでグルーピーに囲まれているようなバンドマンのモテ方とか憧れるね。

Q そんな音楽愛が、ウータン・クランのゴーストフェイス・キラーと共作した『Sour Soul』(15年)に結実したのでは?

マシュー 彼は僕たちのヒーローなんだ。前から知っている〈Odd Future〉のタイラー・ザ・クリエイターに、共演してみたいという話をしていたら、それが伝わって。4年くらい前から準備を始めて。レジェンドは時に厳しかったけど、フロウは最高だったな。今もいい友達だよ。

Q 新作『Ⅳ』はジャズやブラックミュージックの要素に、シンセサイザー/エレポップ的な要素が加わり、浮遊感があります。

マシュー 『Sour Soul』をストイックに作り込んだから、その反動でリラックスする作品にしたかった。ガトー・バルビエリがスコアを書いた『ラストタンゴ・イン・パリ』(73年)や、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキン『ジュテーム・モワ・ノン・プリュ』(76年)など、映画のサウンドトラック。それにアントニオ・カルロス・ジョビンなどのボサノヴァとか、レイドバックした音楽を、みんなでよく聴いてた。リラックスというか、アコースティックで少しセクシーな音楽。こういう作品を目指したいね。

バッドバッドノットグッド

2011年カナダで結成。『BBNG』(11年)と『BBNG2』(12年)でジャズシーンから注目を集める。同時にフランク・オーシャンが所属する西海岸のヒップホップ・チーム〈ODD FUTURE〉と接近。最新作『Ⅳ』(写真)は、ジャズからエレポップまでを包括した充実作。8月20日から始まる『SUMMER SONIC 2016』に来日が決定!

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