CULTURE
伝説のディスコ、スタジオ54の展覧会。
January 31, 2020 | Culture, Travel | casabrutus.com | text_Mika Yoshida & David G. Imber
1970年代、NYミッドタウンでその名を轟かせたディスコ〈スタジオ54〉。アンディ・ウォーホルはじめ世界トップの芸能人やリッチ&フェイマスが集い、ここでパパラッチされることを何よりのステータスとした。きらびやかで毒気に満ちた〈スタジオ54〉の展覧会が、この春、〈ブルックリン・ミュージアム〉で催される。
1977年、スティーブ・ルベルとイアン・シュレーガーが54丁目に開いた〈スタジオ54〉は、セレブ御用達クラブの先駆けだ。入り口でドアマンが選んだ者だけが、赤いヴェルヴェットロープの奥に入ることが許されるシステムもここが発祥の地とシュレーガーは豪語する。ディスコファッション、LGBTQ、ドラッグカルチャー、デザインなど多岐にわたり世界中に影響を及ぼした〈スタジオ54〉とその周辺文化を写真やファッション、映像、ドローイングなどの資料により時系列に沿って紹介する。脱税で閉業に追い込まれるまでの3年足らずで伝説にのぼりつめた〈スタジオ54〉。NYが華やかで毒々しく、「過剰さ」にあふれていた時代をブルックリン・ミュージアムがどう読み解くか確かめたい。
『Studio 54: Night Magic』
〈Brooklyn Museum〉
200 Eastern Parkway, Brooklyn, New York TEL (1) 718 638 5000。3月13日~7月5日。11時~18時(木~22時)。月曜・火曜休。チケットは時間制で入場料25ドル。日にちのみ指定で時間フリーの場合は35ドル。