VEHICLE
Chill CARS|ミニマルプロダクトとして新鮮な、フランスの商用バン。
『カーサ ブルータス』2021年11月号より
October 19, 2021 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Izuru Endo illustration_Daijiro Ohara
発表から30年以上が過ぎた現在、利便性が高い実用車として商用バンをマイカーとして乗る人が増えている。《エクスプレス》はその選択肢に加えたいクルマだ。
われわれの生活を支える物流。それを担う商用車に求められるのは、耐久性、経済性、積載力、省コスト。そのため、装備や外観の装飾も最小限である。しかしフランスでは、機能に徹すると無味乾燥になりがちなデザインにも、手を抜かない商用車が多い。そのひとつが、〈ルノー〉の商用バン《エクスプレス》。小型大衆車《サンク》の車体後部に、箱を載せた商用車だ。
箱型の荷室は、高い積載性を実現。窓・ドア・車内の棚などすべてのパーツは加飾を持たなかったが、入念なデザインが施されていた。例えば箱型の荷室部を見ても、角にシャープな面取りを行ったほか、運転席・助手席上部の屋根を高くしたことで、荷室部との段差を小さく見せていた。さらに、この高い屋根を生かして、頭上に収納棚を設置することもできる。このような機能性とデザインの両立によって《エクスプレス》は、優れたミニマルプロダクトに仕立て上げられている。
さらに《エクスプレス》は、フランス製商用車の常で、乗り心地も良好。そのため発売当時は、商用車というよりも、快適で実用的な乗用車としても選ばれていた。商用車由来の積載力は、日々の生活のみならず、アウトドアなどホビーの幅も広げてくれるだろう。
箱型の荷室は、高い積載性を実現。窓・ドア・車内の棚などすべてのパーツは加飾を持たなかったが、入念なデザインが施されていた。例えば箱型の荷室部を見ても、角にシャープな面取りを行ったほか、運転席・助手席上部の屋根を高くしたことで、荷室部との段差を小さく見せていた。さらに、この高い屋根を生かして、頭上に収納棚を設置することもできる。このような機能性とデザインの両立によって《エクスプレス》は、優れたミニマルプロダクトに仕立て上げられている。
さらに《エクスプレス》は、フランス製商用車の常で、乗り心地も良好。そのため発売当時は、商用車というよりも、快適で実用的な乗用車としても選ばれていた。商用車由来の積載力は、日々の生活のみならず、アウトドアなどホビーの幅も広げてくれるだろう。
country: France
year: 1985-2000
seats: 5
size: L3,990×W1,575×H1,790mm
price: approx 1,000, 000 yen
special thanks to Hironori Mitsui
※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。
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