城崎温泉に生まれた、新たな食と文化の拠点〈さんぽう西村屋〉。
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創業150余年〈西村屋〉と隣接して誕生した〈さんぽう西村屋 本店〉。松井亮建築都市設計事務所の松井亮がクリエイティブディレクション・設計を手がけた。

スリット状に設けられた開口部が道行く温泉客の興味を引く。いっぱいに設けられた軒によって広い軒下空間が生まれ、ひとびとの交流を呼ぶ。

〈西村屋 本館〉との間には、火と浄化を司る三宝荒神様を祀る〈三柱神社〉につづく参道が。店舗に加え、こちらも松井の設計によって整備された。

隣接する三柱神社で火と竃の神が祀られていることと関連して、中央に囲炉裏を据えた“火”を中心とした店内。四方を囲むカウンター席からは、調理の様子を眺めることができる。

中央の吹き抜けに対して、店舗奥のテーブル席の上部には船底状の天井が。緩急が生まれることで、より親密な雰囲気が生まれる。

回廊状の2階には、フォトギャラリーや軽食を提供するスナックブッフェ、レターラウンジを併設。外湯巡りの途中の休憩所としても重宝されている。〈西村屋本館〉の宿泊客のほか、一般客も2,200円で利用が可能。

1階「さんぽうギフト」。通りのスリット状の開口部を通して、湯めぐりをする観光客の興味を引く。

近代数寄屋建築の巨匠・平田雅哉による、〈西村屋本館〉の別館〈平田館〉。

「観月の間」。天井や欄間などの意匠が目を引く。

こうした廊下などでも、天井、回廊などで用いられる幾何学的な造形が印象的に映える。

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