FOOD
刻み栗が入った丹波大納言の粒あんがたっぷり! 赤坂の景色を表した数寄屋造りの栗最中。【今日の逸品】
| Food | 今日の逸品 | casabrutus.com『おいしくて美しい“和菓子”10選・名店の定番菓子。』より | photo_Junichi Kusaka text_Yoko Fujimori
カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。
〈御菓子司 塩野〉の 《栗最中》
昭和22(1947)年創業、茶席菓子の名店として知られる赤坂の菓子司〈塩野〉。2021年5月、長期の工事を経てオープンした本店は、自然光が明るく差し込み、絶えず常連客で賑わっている。可憐な桜の花びらをういろうで表現した春のお菓子「花衣」をはじめ、常時15種類もの季節のお菓子がショーケースを飾り、訪れる客の目を和ます。
羊羹や自家製りんご餡を挟んだ和風ブッセ「八重霞」など、ロングセラーの定番は多いが、揺るがぬ人気を誇るのが最中のシリーズ。中でも個性を放つのが数寄屋造りの形がユニークな「栗最中」だ。
昭和33(1958)年ごろ、先代が考案したもので、中には刻み栗が入った丹波大納言の粒あんがたっぷり。一時期、販売を休止していたが、昭和50年代に復活し、看板商品となった。〈塩野〉が店を営む赤坂は料亭の多い街であり、また茶席菓子を得意とする当店にとって、茶室もまた縁の深い建築。料亭と茶室という、ゆかりある建築様式を最中に表した観点が面白い。店の歴史とともに歩んできた、色褪せぬおもたせだ。
公式サイト
羊羹や自家製りんご餡を挟んだ和風ブッセ「八重霞」など、ロングセラーの定番は多いが、揺るがぬ人気を誇るのが最中のシリーズ。中でも個性を放つのが数寄屋造りの形がユニークな「栗最中」だ。
昭和33(1958)年ごろ、先代が考案したもので、中には刻み栗が入った丹波大納言の粒あんがたっぷり。一時期、販売を休止していたが、昭和50年代に復活し、看板商品となった。〈塩野〉が店を営む赤坂は料亭の多い街であり、また茶席菓子を得意とする当店にとって、茶室もまた縁の深い建築。料亭と茶室という、ゆかりある建築様式を最中に表した観点が面白い。店の歴史とともに歩んできた、色褪せぬおもたせだ。
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