FOOD
小寺慶子のレストラン予報|麻布十番〈一鳥目 とり松〉
『カーサ ブルータス』2023年12月号より
November 12, 2023 | Food | RESTAURANT FORECAST | photo_Kayoko Arakawa text_Keiko Kodera
“ハッと鶏ック” なコースに気分も舞い上がるでしょう。
コケコッコーもとい「こりゃ、ケッコー!」と思わず膝を打つ店が、麻布十番に新たにオープン。全国から厳選した地鶏の焼肉と和の技法を取り入れた鶏料理をコースで楽しむことができる〈一鳥目 とり松〉は、西麻布の予約困難店〈焼肉 うし松〉初の姉妹店だ。本当に旨い焼肉とはなにかを追求するなかで、品種や部位によってさまざまな個性を持つ地鶏の焼肉に着目。人気焼鳥店〈南青山 七鳥目〉の店主、川名直樹さんの協力を得て考案したのは部位によって塩、タレ、味噌を合わせる鶏焼肉を中心とした創意あふれるコースだ。
焼物のなかには〈うし松〉名物の “縛りタン” をアレンジした “縛りつくね” も。西洋ネギと鴨の生ハムで包んだ手ごねのつくねは、旨みのレイヤードに悶絶する逸品。鶏胸肉のカツを挟んだ甘じょっぱい米粉のミニパンケーキサンドや、鶏と玉ねぎの旨みを抽出した出汁と醤油を加えたとろとろ卵を、熱々のごはんにのせた親子丼など、焼物、一品料理、締めの華麗な “ハッと鶏ック”に俄然、心が沸き立つ。
焼物のなかには〈うし松〉名物の “縛りタン” をアレンジした “縛りつくね” も。西洋ネギと鴨の生ハムで包んだ手ごねのつくねは、旨みのレイヤードに悶絶する逸品。鶏胸肉のカツを挟んだ甘じょっぱい米粉のミニパンケーキサンドや、鶏と玉ねぎの旨みを抽出した出汁と醤油を加えたとろとろ卵を、熱々のごはんにのせた親子丼など、焼物、一品料理、締めの華麗な “ハッと鶏ック”に俄然、心が沸き立つ。
[予算]1人18,000円~
スープからデザートまで13品前後が登場する15,400円のコースのみ。ワインなどドリンクも豊富。
[予約]なるべく早めに
予約は電話で受け付けている。ニュース性抜群な新店とあって、時間帯によっては早めの予約が安心。
[ドレスコード]スマートカジュアル
カジュアルすぎないシックな空間。2名から8名まで利用可能な個室を6室完備しているので会食にも。
小寺慶子
こでらけいこ 肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味は肉旅(ミートリップ)と、酒場で食べ物回文を考えること。「天むす屋、休むんて?」(店主の都合により…)