FOOD

渥美創太×アーツ&サイエンス！注目のタッグによるプロジェクトが始まりました。

『カーサブルータス』2022年3月号より

February 22, 2022 | Food | a wall newspaper | photo_Norio Kidera text_Mariko Uramoto

〈レストランメゾン〉渥美創太と〈アーツ＆サイエンス〉による新たな食の試みがスタート。監修の渥美シェフに話を聞きました。

あつみそうた　1986年千葉県生まれ。19歳で渡仏。〈ヴィヴァン・ターブル〉や〈クラウン・バー〉のシェフを歴任し、『ル・フーディング』最優秀ビストロ賞を受賞。19年、自身の店〈レストランメゾン〉を開業。

パリで注目を集める〈レストランメゾン〉の渥美創太監修の料理が東京で味わえる!?　渥美とソニアパーク率いる〈アーツ＆サイエンス〉による新たな試み「MAISON with ARTS&SCIENCE」。その舞台は〈A&S〉の食の空間として親しまれてきた〈DOWN THE STAIRS〉だ。

「ソニアさんとは10年ほど前から親交があり、〈DOWN THE STAIRS〉で何度かポップアップもさせてもらいました。ここは僕が働いていたパリの〈ヴィヴァン・ターブル〉や〈クラウン・バー〉と同じように、作っている人の顔を見にお客さんが集まる場所だと思っていたんです。休業中と聞き、僕が何かできるならと申し出て、この試みが始まりました」

ターキッシュエッグ、サラダ、パン（LUNCH）
平飼い卵は半熟で、ニンニク入りのヨーグルトと焦がしバターのソースが〈パン屋塩見〉のカンパーニュによく合う。2,500円（ドリンク付）。

ガトーショコラ（LUNCH）
ガトーショコラは繊細な飴細工の食感がアクセントに。1,300円。

食とファッション。ジャンルは違えど、渥美もアーツ&サイエンスも “素材を大切にする” という共通項がある。

「僕の料理はレシピよりも素材が大事。例えば、日本で料理をする時、乳製品は本当においしいと感じる広島の牧場のものを使っています。納得できる素材をどれだけ調達できるかなんです。牧場、農場、漁港など国内に信頼できる生産者の仲間がたくさんいますが、ポップアップだけで紹介するのは難しかった。でも、この場所なら叶うんじゃないかと」

「僕は素材やレシピに至る部分で監修を行いますが、実際に店を切り盛りする松本亮一シェフには “素材を大事に、気持ちを込めて料理を作ってほしい” と伝えています。日本の素材に〈メゾン〉のエッセンスを掛け合わせた料理を楽しんでもらいたいですね」