FOOD
ハワイのベトナム料理〈ザ ピッグ アンド ザ レディ〉が恵比寿に上陸。人気メニュー一挙公開！
December 5, 2019 | Food, Travel | casabrutus.com | text_Yumiko Ikeda
ハワイ好き、グルマンな皆さんに朗報！ ハワイ・ホノルルで人気を博す、モダンベトナムレストラン〈THE PIG ＆ THE LADY（ザ・ピッグ＆ザ・レディー）〉がついに日本上陸。場所は、JR恵比寿駅から徒歩1、2分。飛行機に乗らずとも、美食のプチトリップを楽しめます。
代表料理の一つ、「フォーチャイ」1,200円。野菜の旨味を凝縮させ、昆布を使ったさっぱりしたフォー。
本店があるのは、ホノルルのチャイナタウンの一角。ファーマーズマーケットへの出店で人気に火が付き、2013年に〈THE PIG ＆ THE LADY〉を構えた。オーナーシェフは、ベトナム系二世のアンドリュー・レイ氏。ニューヨークの料理学校を卒業してハワイへ戻り、ミシュランに匹敵するアメリカ自動車協会の格付けで最高ランクの5つ星を獲得したコンテンポラリー・フレンチレストラン〈シェフ マブロ〉にてスーシェフを務めた。その後独立を果たしベトナム料理店を開くと、オープンするやいなや地元の人々が連日押し寄せ、グルメな観光客へと噂が広まる。その本格的な味わいで瞬く間に超がつく人気店へとのぼりつめた。
シェフのあだ名「ピッグ」を印象的に使ったインテリア。
豚のあしらいがそこここに。
ビルの2階ながら、光がふんだんに入り開放感がある。
現地でも人気がある代表料理のひとつが「アンドリューのフライドチキン」。カリっと香ばしく揚げた鶏手羽に酸味のきいたソースをからめ、食欲を倍増させる魅惑の味わいに仕上げてある。また、ベトナムのストリートフードでおなじみのバインミーも、アンドリュースタイルで新たなプレートに進化。ほろほろとやわらかな食感の牛肉をBBQソースで仕上げて野菜と一緒にパンでサンドし、牛肉でとったスープにディップしながら食べる。ほかにも、生春巻きに用いるライスペーパーをサクサク食感に焼き上げ、チャイニーズソーセージなどをのせた「ベトナミーズピザ」など、興味と食欲をそそるメニューが目白押しだ。
「アンドリューのフライドチキン」1,500円。ジューシーに揚げた鳥手羽を、酸味強めのさっぱりしたソースとともに。
「牛バラのバインミー フレンチディップスタイル」1,200 円。フォーのスープにディップしながら食べる、新食感のバインミー。
「ベトナミーズピザ チャイニーズソーセージ＆発酵エビ」1,500 円。発酵をきかせた、おつまみにぴったりの一品。
「バーミーズティーサラダ」1,400円。グリーンパパイヤ、トマト、豆、レモンなど多くの野菜と、穀類やナッツなどを混ぜ合わせ、発酵したお茶の葉ドレッシングを和えて食べる。
「リリコイ マラサダ」800 円。揚げたてのマラサダを一口食べるとリリコイ（パッションフルーツ）のクリームがあふれだす。
フレンチの最先端の技術と、オリジナリティーあふれる発想力で作り出すモダンベトナム料理のルーツにあるのは、「料理の道に進むことを導いた、母が毎日作ってくれた料理」と、シェフ。お店で出しているフォーのスープをはじめ、さまざまな料理に用いている、「牛、鶏、野菜それぞれからとる“ダシ”が最も大切。母秘伝の味です」。
「フォー75」1,500円。フォーはシェフが「母秘伝の味」と語るダシを存分に楽しめるメニュー。
メニューには、シェフが敬愛する母と父をリスペクトした料理もある。ひとつは、母のレシピで作る、鶏肉のレバーを使った「マムズパテ」。もうひとつは、普段はキッチンに立たない父が唯一得意とする「ダッズトースト」。イワシのスパイシートマトソース煮をバゲットにのせたもの。常に原点を忘れずに料理と向き合う、シェフの真摯な姿勢も多くの人から愛される所以だ。
〈ザ ピッグ アンド ザ レディ〉
東京都渋谷区恵比寿南1-4-15 恵比寿銀座クロスビル2F TEL 050 1743 1650。11時～16時、17時～23時。土・日・祝日11時～23時。無休。
アンドリュー・レイ
ベトナム系二世。2016年に姉妹店〈PIGGY SMALLS〉をハワイでオープン。2019年8月には、フード、ドリンク、トラベル、エンタメの情報を提供する、アメリカのメディアサイト「Thrillst」主催の名誉ある賞、「TOP 28 Best Vietnamese Restaurant in America」を受賞。
