FASHION
ポールさん、どうして3×3mのスペースを作ったんですか?
| Fashion | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
広い店内に長いアートウォールが伸びる世界最大級のフラッグシップショップ〈ポール・スミス 六本木店〉がオープン! その中に、妙にこじんまりしたかわいいスペースがあるのに気がつきましたか? そこにはポールさんの“原点”があるのです。
〈ポール・スミス 六本木店〉の中にある、ブルーやグレーの細いフレームで区切られた3メートル四方のミニマルなスペース。すたすた歩いていくとあっという間に通り過ぎてしまう。
この小さな空間は六本木店だけでなく3月に移転オープンしたロンドンの〈ドーバー・ストリート・マーケット〉店にもある。こちらでは2面に壁が立ててあり、服のほかにアート・ブックやスカルのオブジェ、岡本太郎の「太陽の塔」まで並んでいる。
「このスペースは、1970年に僕が初めてオープンしたお店のサイズと同じなんだ」とポールさん。彼の生まれ故郷、ロンドンから電車で2時間ほどのところにあるノッティンガムという小さな町で開いたショップだ。
「僕はその頃、月曜から木曜まではフリーランスのデザイナーやスタイリストとして働いていて、そのお店は金、土の2日間だけ開けていた。平日はそうやって生計を立て、お店の家賃を稼いでいたんだ。他のデザイナーと一緒に働くのはいろんな意味で勉強にもなったよ」
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