FASHION

ついに完成！ SKWATと〈ルメール〉のコラボショップを、写真たっぷりでご紹介。

October 22, 2020 | Fashion, Culture | casabrutus.com | photo_Junpei Kato text_Neo Iida

Casa BRUTUS 2020年10月号巻頭で紹介した、都心の空き物件を占拠する〈SKWAT〉の最新プロジェクトがついに完成。10月1日に〈ルメール〉のエクスペリメンタルショップ〈SKWAT/LEMIRE〉がオープンし、地下には誰でも憩える〈SKWAT/PARK〉も誕生。ファッション、カルチャー、アートが融合する注目の場所に、再びダイケイ・ミルズの中村圭佑さんを訪ねた。

〈SKWAT/LEMIRE〉のエントランス。右の赤いパンチカーペットをのぼった2階には、海外の出版社のディストリビューターを務める〈twelvebooks〉と手がけるブックストア、〈SKWAT/twelvebooks〉がある。

〈SKWAT/LEMIRE〉内観。什器に使った木材は、大阪から運んだ築約100年の古民家の廃材。釘を使わず、木材同士をつなぎ合わせる“木組み”の技法で仕上げている。

〈SKWAT/PARK〉へは、〈SKWAT/LEMIRE〉の店内にある階段と、エントランスの外にあるエレベータからそれぞれアクセスできる。

天高は5ｍあり、さらに階段の上部の吹き抜けから自然光が入るため、閉塞感を感じさせない。床に敷いたパンチカーペットを池に見立て、その中に様々なコンテンツを置いている。

「基本的に内装はフラットにデザインしていますが、少しだけ和のテイストが感じられる場に」とのことで、AKARIを随所に配置。照らされたパンチカーペットの赤も、日本的な色彩の美を想起させる。

都心の空き物件を占拠（＝SKWAT）し、その場所に適したアートや設計を展開するSKWAT。彼らは今年5月、ラグジュアリーなショップが立ち並ぶみゆき通りに、図書館のような空間〈SKWAT/twelvebooks〉を作り上げた。海外の出版社のディストリビューターである〈twelvebooks〉が扱うアートブックをぎっしりと並べ、あちこちにソファを置き、誰でも自由にくつろげるエアポケットのような場所が、南青山の一等地に誕生したのだ。

さらにSKWATは同じビルのなかで占拠を続け、この10月1日には1階に、フランスのファッションブランド〈ルメール〉の最近コレクションを扱う〈SKWAT/LEMIRE〉をオープン。さらに地下1階には“夜の公園”をコンセプトにした〈SKWAT/PARK〉という空間も生まれた。

「1階も地下も、南青山の路面店でありながら、喧騒から抜け出して寛げる空間になっていると思います。空間を区切らず、什器もソファも有機的に入れ替えることができるので、その時々で違う顔を見せられるのではないかなと。イベントも次々と企画していますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです」。SKWATで内装デザインを手掛けるダイケイ・ミルズの中村圭佑はそう話す。〈twelvebooks〉主宰の濱中敦史、そして国内外のアーティストのリプレゼンタティブを行う〈エドストロームオフィス〉のエドストローム淑子とともに、アートの知見を活かした企画を予定しているという。