FASHION
吉岡徳仁が「工場」を店に持ってきた!〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉青山旗艦店。
July 23, 2019 | Fashion, Architecture | casabrutus.com | text_Housekeeper
吉岡徳仁が内装を手がけた〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉の旗艦店が、南青山に誕生。店内にはプリーツ加工を施すマシンが置かれ、クリエイションが生まれる現場を体感できるショップになっている。
〈ISSEY MIYAKE〉が1988年に始めた「プリーツの仕事」をベースに、2013年に誕生した〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉。シワができにくくコンパクトに畳むことのできるポリエステルの素材にプリーツ加工を施したアイテムを中心に、現代に生きる男性のための“快適な日常着”を提案している。
初の旗艦店である南青山店の店内奥のスペースには、プリーツ加工を行う専用のマシン、プレス機、ミシンを設置。通常の1.5倍の身丈に縫製された布にプリーツ加工が施され、〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉のプロダクトが完成する過程を、実際に目の前にすることができる。
店舗の内装を手がけたのは、吉岡徳仁。2018年2月に閉店した〈TOCCA 青山本店〉の跡地であるこの空間を訪れた際に“工場を持ってくる”というアイデアが浮かび、店内にマシンを設置することに。ただ商品を購入する場というだけではなく、そこに訪れた時間・体験をデザインすることをコンセプトに、クリエイションが誕生していく瞬間の高揚感を、肌身で感じられる空間を演出した。
初の旗艦店である南青山店の店内奥のスペースには、プリーツ加工を行う専用のマシン、プレス機、ミシンを設置。通常の1.5倍の身丈に縫製された布にプリーツ加工が施され、〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〉のプロダクトが完成する過程を、実際に目の前にすることができる。
店舗の内装を手がけたのは、吉岡徳仁。2018年2月に閉店した〈TOCCA 青山本店〉の跡地であるこの空間を訪れた際に“工場を持ってくる”というアイデアが浮かび、店内にマシンを設置することに。ただ商品を購入する場というだけではなく、そこに訪れた時間・体験をデザインすることをコンセプトに、クリエイションが誕生していく瞬間の高揚感を、肌身で感じられる空間を演出した。
むき出しのコンクリート壁は、既存の構造を残したもの。補修を最小限に抑えることで、〈TOCCA 青山本店〉の積み重ねた歴史が生んだ偶然の美しさを活かした内装になっている。
一方で、新たに作った什器には、細部にまでわたる繊細なこだわりが。長いもので4mになるスチールラックは、通常は間に設ける支柱を省略。自重によって弛んでしまうことを計算に入れた上で、商品を架けた状態でも水平に見えるように、絶妙な加減で凸状に仕上げている。壁面の陳列棚や、プリーツマシンの置かれたスペースとを隔てるガラスの間に設けたスチール棚も含め、テーマとなったのは”浮遊感”。プリーツ素材が持つ軽やかさを、空間として解釈している。
あえて手を加えずに余白を残した部分と、こだわり抜いた細部。それらの生み出すコントラストが、実験的なテクノロジーと手仕事の融合する〈ISSEY MIYAKE〉のクリエイションを巧みに表現している。
一方で、新たに作った什器には、細部にまでわたる繊細なこだわりが。長いもので4mになるスチールラックは、通常は間に設ける支柱を省略。自重によって弛んでしまうことを計算に入れた上で、商品を架けた状態でも水平に見えるように、絶妙な加減で凸状に仕上げている。壁面の陳列棚や、プリーツマシンの置かれたスペースとを隔てるガラスの間に設けたスチール棚も含め、テーマとなったのは”浮遊感”。プリーツ素材が持つ軽やかさを、空間として解釈している。
あえて手を加えずに余白を残した部分と、こだわり抜いた細部。それらの生み出すコントラストが、実験的なテクノロジーと手仕事の融合する〈ISSEY MIYAKE〉のクリエイションを巧みに表現している。
この旗艦店でしか手に入らない、限定アイテムも多数。2019年1月のパリ・ポンピドゥセンターでの初の海外プレゼンテーションや、6月のパリコレクション出展によって、より一層世界中から注目を集めるブランドのエッセンスを感じることができる、新たな場が誕生した。
〈HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE / AOYAMA〉
東京都港区南青山3-18-14 TEL 03 5411 5007。11時〜20時。プリーツマシンは8月4日まで14時〜17時に稼働。それ以降は毎週月・水・金曜、14時〜15時に稼働する。