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〈大阪日本民芸館〉にて『民藝のバスケタリー ―龍・笊・蓑―』が開催中。
| Design | casabrutus.com | text_Tomomi Kato
1970年の万博終了後、展示館の建物を引き継ぎ柳宗悦の提唱した「民藝運動」の西の拠点として開館したのが〈大阪日本民芸館〉だ。二代目館長は柳宗理。そんな〈大阪日本民芸館〉では、現在12月16日までの期間中、秋季特別展『民藝のバスケタリー ―龍・笊・蓑―』を開催中。
“バスケタリー” とは、文字通り籠や籠を作る技法を意味すると共に、木の皮や蔓(みの)、竹、草などの植物素材を組んだり編んだりして作る編組品のこと。その歴史は古く、縄文時代の出土品にまでさかのぼる。また、全国的に広く分布している籠にしても、素材や形状が地域によって異なり、豊かな地域性を見ることもできる。
種類は、籠、笊(ざる)、箕などの運搬や保存に使われる容器から、蓑、背中当てといった身に纏うものまで。こうした編組品は、素材と技法の組み合わせで、さまざまな用途に活用されてきた。さらに、古くから生活必需品だった編組品は、道具としての強度を保つため、丈夫に編みこまれていったことから、編み目はリズミカルな連続模様となり、そこに素材本来のたくましい野趣を併せ持つ品々となっている。
本展では、国内外の編組品約90点と共に、染色家・芹沢銈介が蓑と背中当を題材に制作した『みのけら図二曲屏風』『ばんどり図四曲屏風』も併せてご紹介。また、12月2日には濱田淑子が講師を務める少人数制の講座「みんげいゼミ」《芹沢銈介と東北-「ばんどり図四曲屏風」、「みのけら図二曲屏風」を中心に-》も開催予定。日々の生活に親しく寄り添ってきたバスケタリーの魅力をこの機会に感じてみては。
種類は、籠、笊(ざる)、箕などの運搬や保存に使われる容器から、蓑、背中当てといった身に纏うものまで。こうした編組品は、素材と技法の組み合わせで、さまざまな用途に活用されてきた。さらに、古くから生活必需品だった編組品は、道具としての強度を保つため、丈夫に編みこまれていったことから、編み目はリズミカルな連続模様となり、そこに素材本来のたくましい野趣を併せ持つ品々となっている。
本展では、国内外の編組品約90点と共に、染色家・芹沢銈介が蓑と背中当を題材に制作した『みのけら図二曲屏風』『ばんどり図四曲屏風』も併せてご紹介。また、12月2日には濱田淑子が講師を務める少人数制の講座「みんげいゼミ」《芹沢銈介と東北-「ばんどり図四曲屏風」、「みのけら図二曲屏風」を中心に-》も開催予定。日々の生活に親しく寄り添ってきたバスケタリーの魅力をこの機会に感じてみては。
『民藝のバスケタリー―龍・笊・蓑―』
〈大阪日本民芸館〉
大阪府吹田市千里万博公園10-5 TEL 06 6877 1971。12月16日まで。10時~17時(入館は16時半まで)。水曜休。
