ミラノサローネ2018報告 #1 / デザイナー by 土田貴宏
『カーサ ブルータス』2018年7月号より
| Design | photo_Francesco Dolfo (Lindsey Adelman, Raw Edges) illustration_Yoshifumi Takeda text_Takahiro Tsuchida
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ジャコモ・モールのGIUSTINI / STAGETTI《Centina》。多くのデザイナーの作品を手がける美術工房、フォンデリア・アルティスティカ・バッタリアでの展示。無垢材をアーチ状に加工する独自の技術を使い、歴史と結びついた造形を現代の家具として提示した。photo_Omar Golli

SEM《Pivot》 ピボット(回転軸)から発想した収納家具は、フレームと扉のジョイントに意外性が。すぐれた職人技をミニマルな姿に結晶させている。金属部分はフォンデリア・アルティスティカ・バッタリアが制作。©Omar Sartor

ジャコモ・モール 1981年ミラノ生まれ。ミラノ工科大学でデザインを学ぶとともに、木工工房で職人技を習得。〈メンフィス・ミラノ〉なので作品を発表。写真はフォンデリア・アルティスティカ・バッタリアでの展示にて。©Mattia Balsamini

オッシノの他にジャコモ・モールとマルカンテ=テスタを起用した新ブランド〈SEM〉は、オッシノが会場構成も担当。アクセサリーのような色合いの波打つボードを設えて空間を詩的に彩った。 ©Omar Sartor

SEM《Check 》 〈SEM〉からの新作《チェック》は、木の表面にグリッドを施して彩色。モノトーンやナチュラルな色合いを得意とする彼女だが、色や柄の感覚も見事だ。 ©Omar Sartor

エリザ・オッシノ デザイナーのピエロ・リッソーニとの協働を経てスターダムに。〈デパドヴァ〉〈サルヴァトーリ〉〈サンワカンパニー〉でも新作を発表。

Lindsey Adelman Studio《Drop System》ニューヨークの地下鉄の裸電球や、モンドリアンの絵画などからインスパイアされた新作照明。〈キャリコウォールペーパー〉の壁紙を背景にしたインスタレーションは、自然の化学反応をモチーフにしている。

リンゼイ・アデルマン(右) ニューヨーク在住の照明デザイナー。2006年設立の自身のスタジオをベースに、〈ニルファ―〉などのギャラリーでも作品を発表。

HAY《New Order 2.0》今年の〈HAY〉は歴史あるクレリチ宮殿を会場に、《ニューオーダー2.0》などの新作をプレゼンテーション。

HAY《New Order 2.0》天井の高い空間に、建築のように組み上げた《ニューオーダー2.0》。その中にも新作の数々が。

ステファン・ディーツ 1971年ドイツ生まれ。コンスタンティン・グルチッチの事務所などを経て2003年に独立。インダストリアルな作風に特徴がある。

ネリ&フーやスペース・コペンハーゲンが新作を発表。

ネリ&フー 共にアメリカで学び、建築家マイケル・グレイヴスのもとで働いた後、2004年に上海でデザイン事務所を共同設立。ヨーロッパでも大活躍中。〈ステラワークス〉のクリエイティブ ディレクターを務める。photo_Taran Wilkhu
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