ブラジリアンモダニズムの巨匠。セルジオ・ロドリゲスとリカルド・ファザネロを知っていますか?
| Design | casabrutus.com | photo_Kazufumi Shimoyashiki text_Yoshinao Yamada
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リカルド・ファザネロがデザインした《エスフェラ アームチェア》。ファザネロはブラジルでいち早く、ポリエステル樹脂やグラスファイバーなどの新素材を使用したデザイナー。

ここで紹介するのはすべてファザネロの家具。大きなロール状のフォーム三点を革製のストラップと金属フレームでつなぎ合わせたラウンジチェア《ファルドス》。1968年にデザインし、この椅子で初めて国際的な評価を得る。身体すべてを預けるような独特の座り心地。

左は1970年代初頭に手がけた《エスパコ チェア》。金属製の一本脚とカーボンスチール製のベースにレザー張りのスリムなフォーム層からなる座面と背もたれがのる。右は60年代、80年代という二つの時代にわたってデザインを発展させた《アネル》シリーズ。素材や仕上げもアップデートし、視覚的にも機能的にも進化を遂げた。展示では両モデルが並び、変化を楽しめる。

1970年代に、やはりスペースエイジのムードを反映したラウンジチェア《エスフェラ アームチェア》。球形のグラスファイバー製ベースに、布やレザー張りの座面と背もたれを組み合わせた。ファザネロは新素材に、レザー、鉄、スチールを組み合わせて独自の表現を追求。

1973年にデザインされた《アルコス テーブル》。アーチ状の曲線を描く彫刻的なベースがガラスの天板を支える。モジュール式で、使用する環境や目的に応じてベースの数や配置を自由に調整することができる。
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