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原研哉初のドローイング集『DRAW』が登場!そのデザインを支える“スケッチ”に迫ります。

『カーサ ブルータス』2025年3月号より

| Design, Art, Culture | a wall newspaper | photo_Masanori Kaneshita   text_Housekeeper

自身初のスケッチ集を刊行した原研哉にインタビュー、原さん、イメージはどうやって形にするんですか?

はらけんや 1958年岡山県生まれ。デザイナー。日本デザインセンター代表。武蔵野美術大学教授。2002年、〈無印良品〉のアートディレクションを開始。その他松屋銀座、蔦屋書店など幅広く活動。2024年11月に紫綬褒章を受章。
はらけんや 1958年岡山県生まれ。デザイナー。日本デザインセンター代表。武蔵野美術大学教授。2002年、〈無印良品〉のアートディレクションを開始。その他松屋銀座、蔦屋書店など幅広く活動。2024年11月に紫綬褒章を受章。
デザイン界の第一線で活躍し続ける原研哉。1枚のポスターから十数棟の建築が集まる展覧会まで、幅広く活躍を続ける原のデザインの一端は活動初期から描き続けてきたスケッチにある。

原のデザインが生まれる過程を集めたドローイング集『DRAW』。その冒頭で、スケッチとは「自分の中に釣り糸を垂れる」行為だと説く。脳内に埋もれている感覚やイメージを探り、紙に描き出すことで具体化していくのだ。
初期のポスターのためのスケッチ。A4のコピー用紙に描くスタイルはこの頃から。自分の中に釣り糸を垂れ、記憶の古層からかたちを掘り出す。
初期のポスターのためのスケッチ。A4のコピー用紙に描くスタイルはこの頃から。自分の中に釣り糸を垂れ、記憶の古層からかたちを掘り出す。
「A4のコピー用紙に何度も頭の中のイメージについて描いていくと、“お、ここは “という手がかりのようなものを掴む時がある。そうして辿り着いた “かたち” は、人間のDNAの中に知らず堆積した記憶が背景にあるようで、そういうデザインには力があります」

数えきれないほどのスケッチと長年の経験から原は、短命なトレンドよりも、長く価値が保たれるデザインやものに魅力を感じ始めたと言う。あらゆる形が考案された中で「自然とその形になった」ものこそが、時に流されず残った強いデザインなのだ。
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