DESIGN
小さいけれど頼れる実力派。ベテラン打刃物職人がつくる万能ペティナイフ。【今日の逸品】
November 27, 2024 | Design | 今日の逸品 | casabrutus.com『よく切れて美しい。料理が美味しくなる包丁10選。』より | photo_Naoki Seo text_Masae Wako Styling_Makiko Iwasaki
カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。
〈信州打刃物(しんしゅううちはもの)〉の《万能ペティナイフ》
マジメで美しい工芸の国、長野県で作り続けられてきたのが「信州打刃物」。その原点は鎌や鍬(くわ)など、農業で使われてきた質実剛健な刃物である。
はじまりは16世紀半ばの戦国時代。川中島の合戦後、武具や刀剣を修理するために移住してきた鍛冶職人から里人たちが技術を習い、農具や道具などの刃物作りを開始した。その後、改良を重ねながら伝えられてきた信州打刃物は現在、数少ない伝統工芸士の手でコツコツと生み出されている。
そのうちの一人が畑山充吉。鍛冶職人の家で育ち、50年のキャリアを重ねてきたベテランだ。信濃町古間(ふるま)の工房では、鋼を高温で真っ赤に熱し、熱いうちに手作業で打ち伸ばす。1枚1枚ていねいに叩いて鍛えることで、強靭で切れ味鋭い包丁ができるのだ。
人気が高いのは、小ぶりで使いやすいペティナイフ。魚や肉の調理はもちろん、果物の皮剥きや薬味切りまでなんでもこい。小さいけれど頼れる実力派だ。
取り扱いショップ
はじまりは16世紀半ばの戦国時代。川中島の合戦後、武具や刀剣を修理するために移住してきた鍛冶職人から里人たちが技術を習い、農具や道具などの刃物作りを開始した。その後、改良を重ねながら伝えられてきた信州打刃物は現在、数少ない伝統工芸士の手でコツコツと生み出されている。
そのうちの一人が畑山充吉。鍛冶職人の家で育ち、50年のキャリアを重ねてきたベテランだ。信濃町古間(ふるま)の工房では、鋼を高温で真っ赤に熱し、熱いうちに手作業で打ち伸ばす。1枚1枚ていねいに叩いて鍛えることで、強靭で切れ味鋭い包丁ができるのだ。
人気が高いのは、小ぶりで使いやすいペティナイフ。魚や肉の調理はもちろん、果物の皮剥きや薬味切りまでなんでもこい。小さいけれど頼れる実力派だ。
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