100脚の椅子でデザインの100年を知る展覧会が、東名阪の高島屋で開催。
| Design, Architecture | PR | photo_Yukinori Otsuka text_Yoshinao Yamada
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RAR(1950)by チャールズ&レイ・イームズ
新素材のガラス繊維強化プラスチックを採用することで、座面すべてを一体化した革新的なシェルチェア。1950年の発表だが、48年にイームズ夫妻が〈ニューヨーク近代美術館〉主催の『ローコスト家具デザインコンペ』に出展した椅子が原型だ。3章に展示。
新素材のガラス繊維強化プラスチックを採用することで、座面すべてを一体化した革新的なシェルチェア。1950年の発表だが、48年にイームズ夫妻が〈ニューヨーク近代美術館〉主催の『ローコスト家具デザインコンペ』に出展した椅子が原型だ。3章に展示。

1章 20世紀の始まり/アールヌーボー(1900s)
産業革命以降の安価で粗悪な大量生産品に対し異を唱えたアーツ・アンド・クラフツ運動から新たなデザイン様式のアールヌーボーへと発展し、世界的に流行。20世紀のデザインが幕を開ける。
カーザ・カルヴェットのアームチェア(ca.1900)by アントニ・ガウディ
ガウディが〈カルヴェット邸〉とともにデザインした椅子。無垢材を削り出したパーツを組んだ椅子は細工や木材の表情で生命力みなぎる魅力を持つ。スペインではアールヌーボーに呼応し、モデルニスモ様式が発展した。
産業革命以降の安価で粗悪な大量生産品に対し異を唱えたアーツ・アンド・クラフツ運動から新たなデザイン様式のアールヌーボーへと発展し、世界的に流行。20世紀のデザインが幕を開ける。
カーザ・カルヴェットのアームチェア(ca.1900)by アントニ・ガウディ
ガウディが〈カルヴェット邸〉とともにデザインした椅子。無垢材を削り出したパーツを組んだ椅子は細工や木材の表情で生命力みなぎる魅力を持つ。スペインではアールヌーボーに呼応し、モデルニスモ様式が発展した。

セレス(1913)by テオ・シュムッツ=バウディス
古代ローマの五穀豊穣を司る女神の名を持つティーカップセットは、1763年創設の〈KPMベルリン〉製。美しい曲線で植物モチーフの造形や装飾を表現。ドイツではアールヌーボーをユーゲントシュティールと呼称した。
古代ローマの五穀豊穣を司る女神の名を持つティーカップセットは、1763年創設の〈KPMベルリン〉製。美しい曲線で植物モチーフの造形や装飾を表現。ドイツではアールヌーボーをユーゲントシュティールと呼称した。

2章 デザイン革命/モダニズム(1910s-1930s)
第一次世界大戦を境に装飾的で工芸的なデザインは簡略化され、アールデコを経て、モダニズムを志すようになる。機能と形態が融合したシンプルなデザインは、新素材、新技術とともに発展する。
アームチェアB3(ワシリー)(1925)by マルセル・ブロイヤー
バウハウス在籍時のブロイヤーが自転車のハンドルに着想を得た椅子。工業用部材のスチールパイプを曲げた構造は後進のモダンデザインに大きな影響を与えた。愛用したワシリー・カンディンスキーにちなむ名でも知られる。
第一次世界大戦を境に装飾的で工芸的なデザインは簡略化され、アールデコを経て、モダニズムを志すようになる。機能と形態が融合したシンプルなデザインは、新素材、新技術とともに発展する。
アームチェアB3(ワシリー)(1925)by マルセル・ブロイヤー
バウハウス在籍時のブロイヤーが自転車のハンドルに着想を得た椅子。工業用部材のスチールパイプを曲げた構造は後進のモダンデザインに大きな影響を与えた。愛用したワシリー・カンディンスキーにちなむ名でも知られる。

クブス(1938)by ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルト
バウハウスに学び、後に教鞭を執ったヴァーゲンフェルトがデザインしたガラス製保存容器。多様なサイズのキューブ型容器をモジュール化したことで合理的なスタッキング収納を可能にした。モジュール式保存容器の原点だ。
バウハウスに学び、後に教鞭を執ったヴァーゲンフェルトがデザインしたガラス製保存容器。多様なサイズのキューブ型容器をモジュール化したことで合理的なスタッキング収納を可能にした。モジュール式保存容器の原点だ。
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