DESIGN
【今週の花と器】マーガレットと〈ムート〉の《タブ ジャグ》|1月
January 22, 2024 | Design | casabrutus.com | photo_Shusaku Yoshikawa styling_Yumi Nakata text_Yoshikatsu Yamato
1月4週目の担当は、ショップを持たないアトリエスタイルの花屋〈フィオーレ・ソフィッタ〉で活動する三嶋春菜さんです。1年のうち、もっとも寒さが厳しい「大寒」。積雪地域では、しんしんと雪が降り積もりますが、凍てつく地面ではふきのとうが花を咲かせる頃でもあります。着実に春に向けての準備をはじめる植物に思いを馳せながら、真っ白なマーガレットをジャグの器に活けました。のびやかに広がり蕾をだんだんと開かせる姿からは、草花の生命力を感じられます。
東京にも雪が降り、寒さが厳しくなってきましたね。いよいよ冬本番ですが、暦では、2月から春。スーパーには春の野菜が並び、花の市場に春の花が出てきます。ほら、正月でお腹がすこし疲れた頃に、春の七草粥を食べますよね。いち早く芽吹いた植物からパワーをいただく、昔からの風習です。今回のお花のセレクトは、そういう気分に近いかもしれません。体感ではまだまだ寒いけど、一足先にぱっと咲く白い花を飾ってみる。マーガレットは、絵に描いたような花のかたちで可愛いらしくもあるのですが、私は強さやしぶとさも感じます。実際、とても丈夫な品種で、蕾がどんどん咲いてきますよ。
でもこれ、うっとうしいような強さではないんですよね。なんていうか、色が派手とか、めちゃくちゃ形に個性があるとかではない。でも、控えめではない。絵に描いたような花がぱっと咲く。風にそよぐ軽やかさがある。なんていうか、その素直な姿に元気をもらえるんです。開花する期間が長い花ですが、年初めの時期にこそ合う花だという気がしています。
そんなマーガレットの勢いの良さを活かすのに、今回の器はぴったりですね。水差しのフォルムは方向性が感じられるので、流れが作りやすいんです。取っ手が付いたフォルムは「道具然」ともしています。だから、作り込むよりはラフなほうがいい。ボリュームはしっかり出していますが、窮屈にはならない量感にしました。四角くて静的な器のフォルムと、わさっと活けた花のギャップが気に入っています。
でもこれ、うっとうしいような強さではないんですよね。なんていうか、色が派手とか、めちゃくちゃ形に個性があるとかではない。でも、控えめではない。絵に描いたような花がぱっと咲く。風にそよぐ軽やかさがある。なんていうか、その素直な姿に元気をもらえるんです。開花する期間が長い花ですが、年初めの時期にこそ合う花だという気がしています。
そんなマーガレットの勢いの良さを活かすのに、今回の器はぴったりですね。水差しのフォルムは方向性が感じられるので、流れが作りやすいんです。取っ手が付いたフォルムは「道具然」ともしています。だから、作り込むよりはラフなほうがいい。ボリュームはしっかり出していますが、窮屈にはならない量感にしました。四角くて静的な器のフォルムと、わさっと活けた花のギャップが気に入っています。
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