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古今東西 かしゆか商店【菓子木型】

『カーサ ブルータス』2024年2月号より

| Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu   hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回訪ねたのは香川県高松市。和三盆の干菓子を作るための「菓子木型」を手彫りする、四国唯一の職人と出会いました。

干菓子などに使われる和三盆糖の産地・香川県高松市の〈木型工房 市原〉ショールームで。和菓子を作るための木型が新旧600点以上並ぶ。「普段目にする機会の少ない “型” も、美しい工芸品なんですね」とかしゆか店主。
干菓子などに使われる和三盆糖の産地・香川県高松市の〈木型工房 市原〉ショールームで。和菓子を作るための木型が新旧600点以上並ぶ。「普段目にする機会の少ない “型” も、美しい工芸品なんですね」とかしゆか店主。
季節の草花や縁起ものをかたどった小さな和菓子が、日本各地で作られ始めたのは江戸時代。同じころ、高価な砂糖 “和三盆” を生み出した四国・高松藩の城下では、菓子木型の製作も始まりました。
Purchase No. 69【菓子木型】和菓子の美しさを支える “裏方” の工芸品。
Purchase No. 69【菓子木型】和菓子の美しさを支える “裏方” の工芸品。
「菓子木型は、平面的な和菓子の図柄を立体にするための道具。硬い木を彫った型に和三盆や餡などの材料を詰め、抜き出すことでさまざまな形の菓子を作ります。和菓子文化を支える裏方ですね」

と語るのは、香川県高松市にある〈木型工房 市原〉の市原吉博さん。菓子木型は和菓子の象徴として、海外でも存在が知られているそうですが、その作り手は国内にわずか数名のみ。仕事歴50年になる伝統工芸士の市原さんも、四国で唯一の菓子木型職人です。
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