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【速報レポート】東京ミッドタウン『デザインタッチ 2023』!
October 13, 2023 | Design | PR | photo_Kenya Abe text_Akiko Miyaura
今年で16回目を迎える『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH』が、10月29日まで東京ミッドタウンで開催中。毎回、時代に寄り添ったテーマが掲げられるが、今回は「いざなうデザイン-Draw the Future-」というテーマのもと、デザインが見せるサステナブルな未来を提示している。
「デザインを五感で楽しむ」をコンセプトに、2007年のスタート以来、『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH』では国内外の第一線で活躍するデザイナーたちが、さまざまなインスタレーションや作品を展示してきた。
持続可能な社会の重要性が当たり前に叫ばれ、世の中は一歩ずつ変化しているが、この先よりよい未来を迎えるためには、人々の心がこの変化に対応していくことが重要。まさに、人の心や意志、行動を自然と変化させていく力、いざなう力がデザインにはある。そんな願いが、今回のテーマ「いざなうデザイン-Draw the Future-」には込められている。
持続可能な社会の重要性が当たり前に叫ばれ、世の中は一歩ずつ変化しているが、この先よりよい未来を迎えるためには、人々の心がこの変化に対応していくことが重要。まさに、人の心や意志、行動を自然と変化させていく力、いざなう力がデザインにはある。そんな願いが、今回のテーマ「いざなうデザイン-Draw the Future-」には込められている。
●《土の群島》建築家・浜田晶則
砂漠や森、山脈といった自然の風景をモチーフにした、土のブロックやオブジェが並ぶ《土の群島》。まるで、芝生広場の土が隆起してできた小さな大陸のような風景だ。
このインスタレーションを手掛けた建築家の浜田晶則は、「芝生広場をどんな景色にしようかと考えたとき、街の広場や家の前で子どもたちが好き勝手遊ぶ、ブリューゲルの『子供の遊戯』に描かれた風景が浮かんだ」と話す。そして、「あんなふうにブロックや砂場で自由に遊んで、好きに過ごせる自然な地形を作りたい」と《土の群島》が生まれた。
また、このブロックは崩して畑に返すと肥料になる成分が含まれているため、産業廃棄物にはならない。土を循環する素材として活用することや、土の3Dプリンターで作った大きなオブジェは、未来の建築における土の可能性も感じさせる。
「昔は、裏山の木やその土地で取れる土を使って住居を作っていました。今はなかなかそういったことが難しいですが、土の3Dプリンターのような現代のテクノロジーや工法を建築に生かせれば、現地に機械を持って行き、その場で掘り起こした土をこねて住居を作るという未来も見えてくる」と。
土という普遍的な素材を使って新たなものを作った今回の挑戦は、『2025大阪・関西万博』で浜田が設計するトイレ施設の建築にも生かされるそうだ。
このインスタレーションを手掛けた建築家の浜田晶則は、「芝生広場をどんな景色にしようかと考えたとき、街の広場や家の前で子どもたちが好き勝手遊ぶ、ブリューゲルの『子供の遊戯』に描かれた風景が浮かんだ」と話す。そして、「あんなふうにブロックや砂場で自由に遊んで、好きに過ごせる自然な地形を作りたい」と《土の群島》が生まれた。
また、このブロックは崩して畑に返すと肥料になる成分が含まれているため、産業廃棄物にはならない。土を循環する素材として活用することや、土の3Dプリンターで作った大きなオブジェは、未来の建築における土の可能性も感じさせる。
「昔は、裏山の木やその土地で取れる土を使って住居を作っていました。今はなかなかそういったことが難しいですが、土の3Dプリンターのような現代のテクノロジーや工法を建築に生かせれば、現地に機械を持って行き、その場で掘り起こした土をこねて住居を作るという未来も見えてくる」と。
土という普遍的な素材を使って新たなものを作った今回の挑戦は、『2025大阪・関西万博』で浜田が設計するトイレ施設の建築にも生かされるそうだ。
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