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【今週の花と器】秋明菊と〈1616/arita japan〉の《S&B ベース ロー》|8月
August 28, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Reiko Toyama styling_Yumi Nakata text_Yoshikatsu Yamato
8月4週目の担当は、渋谷区西原の花屋〈フォレジャー〉店主のチーコさん。お盆を過ぎて8月の終わりがすぐそこまで近づく頃、夏の余韻のなかに吹く涼しげな風に秋の気配を感じます。どこか儚げな秋明菊(しゅうめいぎく)は秋らしいこっくりとしたピンクをチョイス。有田焼の器に日本の風情を感じるアレンジでは、葉っぱの位置を整えて、豊かな曲線を描く秋明菊の長い首をすっきり見せる活け方のコツを聞きました。
まだまだ暑くても、お盆を過ぎると秋の気分になってきませんか? そんな晩夏にぴったりな風情が感じられるのが秋明菊です。菊という名前がついているけれど菊とは関係がないキンポウゲ科。アネモネやクリスマスローズの仲間なんです。よく見ると丸みのある蕾や細かく密集する雄しべが似ていますよね。
活けるときのポイントは秋明菊の茎の真ん中あたりに広がる葉っぱ。今回のように複数本を器に活けるなら、葉っぱの位置が同じになるようにカットするといいと思います。というのも本数が多い場合は特に葉の高さが違うと他の花や葉に無造作に重なってしまい、ちょっとノイジーになってしまうんですね。葉の位置を揃えるとまとまりが生まれるし、そのさきの秋明菊の長い首がしっかりと見えてくる。花の高さは自然と変化が生まれるので、風が通る隙間がある涼しげなアレンジになるはずです。そんなわけで、意外かもしれないけれどバランスよく活けるためにハサミを入れるとき意識するといいのは、葉っぱの位置なんです。
もうちょっと涼しげな秋の雰囲気を入れようかな、と思ってグリーンスケールも一緒に入れています。形が稲穂に似ていますよね。茎がとても細く、小さな風でもさらさらと揺れるところに涼感があります。器は下側がどっしりとして安定感のあるものなので、グリーンスケールは長さを残してぴょーんとさせることで、軽やかさが出たかなあと思います。
活けるときのポイントは秋明菊の茎の真ん中あたりに広がる葉っぱ。今回のように複数本を器に活けるなら、葉っぱの位置が同じになるようにカットするといいと思います。というのも本数が多い場合は特に葉の高さが違うと他の花や葉に無造作に重なってしまい、ちょっとノイジーになってしまうんですね。葉の位置を揃えるとまとまりが生まれるし、そのさきの秋明菊の長い首がしっかりと見えてくる。花の高さは自然と変化が生まれるので、風が通る隙間がある涼しげなアレンジになるはずです。そんなわけで、意外かもしれないけれどバランスよく活けるためにハサミを入れるとき意識するといいのは、葉っぱの位置なんです。
もうちょっと涼しげな秋の雰囲気を入れようかな、と思ってグリーンスケールも一緒に入れています。形が稲穂に似ていますよね。茎がとても細く、小さな風でもさらさらと揺れるところに涼感があります。器は下側がどっしりとして安定感のあるものなので、グリーンスケールは長さを残してぴょーんとさせることで、軽やかさが出たかなあと思います。
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