DESIGN
テリー・エリスと北村恵子の暮らしを再現!? 民藝の展覧会が〈大阪中之島美術館〉で開催。
『カーサ ブルータス』2023年8月号より
July 11, 2023 | Design, Art, Culture | a wall newspaper | photo_Norio Kidera text_Sawako Akune
〈大阪中之島美術館〉で始まった『民藝 MINGEIー美は暮らしのなかにある』展に、私物を出展するテリー・エリスさん&北村恵子さん。出品前の住まいを訪ねました!
「冬がとにかく寒い! 家の中でも最大限の防寒をして過ごすんですよ」。主宰する民藝や手仕事とアートのショップ〈MOGI Folk Art〉からも遠くない場所に建つ、築66年の一軒家でそう笑う北村恵子さんとテリー・エリスさん。「古くて隙間風が!」とは言うものの、フローリング材の張り方が凝っていたり、よく考えられた木製建具が作り付けられていたりと、手間暇をかけて建てられ、丁寧に使われてきたことがわかる住まいだ。
ジョージ・ナカシマのベンチにブルーノ・マットソンのダイニングテーブル、棚の中にひしめく各地のうつわやオブジェ……。二人がこれまでにコレクションしてきた古今東西、サイズも用途もさまざまな手工芸品の数々がこれ以上ないほどによくなじむ空間だ。「住み始めて2年目というのが自分たちでも驚きですね」とエリスさんが話す。
ジョージ・ナカシマのベンチにブルーノ・マットソンのダイニングテーブル、棚の中にひしめく各地のうつわやオブジェ……。二人がこれまでにコレクションしてきた古今東西、サイズも用途もさまざまな手工芸品の数々がこれ以上ないほどによくなじむ空間だ。「住み始めて2年目というのが自分たちでも驚きですね」とエリスさんが話す。
長くBEAMSでディレクターを務め、民藝やミッドセンチュリーの魅力の再発見などに大きく貢献してきた二人。イギリスから日本へと拠点を移したこの家での暮らしが、現在、〈大阪中之島美術館〉で始まる『民藝 MINGEIー美は暮らしのなかにある』展に再現されている。
二人が話す。
「衣食住をテーマに、民藝について改めて紐解く展覧会。日本民藝館や静岡市立芹沢銈介美術館の所蔵品が150件余り出品され、1941年に柳宗悦先生が開催した伝説的な展示『生活展』なども紹介されるそうです。この展覧会の一部として、私たちが普段の日々で使っている民藝品を、実際の生活空間を再現した中で展示したいというお話をいただきました。展覧会監修者に家の各部屋を見ていただき、展示品は私たち二人で選んでいます。これまでにやったことのないインスタレーション。どうなるのかとても楽しみです」
「衣食住をテーマに、民藝について改めて紐解く展覧会。日本民藝館や静岡市立芹沢銈介美術館の所蔵品が150件余り出品され、1941年に柳宗悦先生が開催した伝説的な展示『生活展』なども紹介されるそうです。この展覧会の一部として、私たちが普段の日々で使っている民藝品を、実際の生活空間を再現した中で展示したいというお話をいただきました。展覧会監修者に家の各部屋を見ていただき、展示品は私たち二人で選んでいます。これまでにやったことのないインスタレーション。どうなるのかとても楽しみです」
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