DESIGN
【今週の花と器】アガパンサスと〈イッタラ〉の《アルヴァ・アアルト コレクション ボウル》|7月
July 24, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Reiko Toyama text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
7月4週目の担当は、渋谷区西原の花屋〈フォレジャー〉店主のチーコさん。夏の強い日差しのなかでもアウトラインがくっきりとして存在感を放つアガパンサスに、カエルが跳ねたような曲線を描くミスカンサス。北欧デザインの巨匠が生み出した名作を水辺に見立てた、涼しげなアレンジの提案です。
梅雨の頃から初夏にかけて花が咲くアガパンサスは花もちのいい強いお花です。今回は見た目にも涼しげな純白を選びました。小さな花が少しずつ咲く姿は繊細さもあるけれど、アウトラインはくっきりしているので夏の強い陽射しのなかでも存在感を保ってくれます。浅い水でもしっかりキープできますが、水をぐんぐん吸い上げるので減りは気にしてあげると安心です。
活け方としては、まずアガパンサスの長さをそれぞれ変えて高低差をつけました。そして、河原で拾った石とガラスの縁のあいだにそっと立たせます。茎がまっすぐなアガパンサスだけだと、今回の器が浅めということもあり全体が骨っぽくなってしまうと思ったのですが、面がしっかりある葉っぱを合わせると花器の輪郭が隠れてしまう。そこで、細長いミスカンサスを入れてカエルがぴょーんと飛ぶような線を添えました。それが器の曲線ともリンクして、花と器の仲介役になってくれたかなと思います。
私が思うに、花に葉っぱを組み合わせるとアレンジにぐっと雰囲気が生まれて「表現」になる気がするんです。個性的な器を持っているけれど、なんとなくしっくりくるアレンジにならない、味気なくなってしまう、という経験がある人は葉っぱをうまく取り入れてみると良くなると思いますよ。葉っぱは花に比べて長持ちするので、1週間経ったら花だけを変えたりして相性をあれこれ試しても楽しいと思います。
活け方としては、まずアガパンサスの長さをそれぞれ変えて高低差をつけました。そして、河原で拾った石とガラスの縁のあいだにそっと立たせます。茎がまっすぐなアガパンサスだけだと、今回の器が浅めということもあり全体が骨っぽくなってしまうと思ったのですが、面がしっかりある葉っぱを合わせると花器の輪郭が隠れてしまう。そこで、細長いミスカンサスを入れてカエルがぴょーんと飛ぶような線を添えました。それが器の曲線ともリンクして、花と器の仲介役になってくれたかなと思います。
私が思うに、花に葉っぱを組み合わせるとアレンジにぐっと雰囲気が生まれて「表現」になる気がするんです。個性的な器を持っているけれど、なんとなくしっくりくるアレンジにならない、味気なくなってしまう、という経験がある人は葉っぱをうまく取り入れてみると良くなると思いますよ。葉っぱは花に比べて長持ちするので、1週間経ったら花だけを変えたりして相性をあれこれ試しても楽しいと思います。
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