DESIGN
時代とともに照明を発展させてきた〈アルテミデ〉日本初のショールーム。
May 28, 2023 | Design | casabrutus.com | text_Yoshinao Yamada
名作照明の数々を生み出してきたイタリアのメーカー〈アルテミデ〉が東京・赤羽橋にショールームを構えました。時代とともに発展してきた同社の思いを、来日した同社を代表するデザイナーのカルロッタ・デ・ベヴィラックァに聞きながら、充実したショールームと日本初披露の注目アイテムを紹介します。
1960年にアーネスト・ジモンディとセルジオ・マッツァがイタリア・ミラノ郊外に設立した照明メーカー〈アルテミデ〉。その社名を知らずとも、数々のデザイナーや建築家と協業してきた同社の名作照明が、街の至るところで明かりを灯す姿は見たことがあるはずだ。現在、会社の代表を務めるのは、故ジモンディの妻であり、建築家、デザイナーとして数々の製品開発に深く関わってきたカルロッタ・デ・ベヴィラックァ。いくつもの特許や著名な賞をとってきたベヴィラックァは、3つのデスクランプが〈アルテミデ〉の歴史を示すものだと語り始めた。
・時代を変えてきた3つのデスクランプ
デザイン性と新しい素材や技術の両立で、さまざまなアプローチを行ってきた〈アルテミデ〉。なかでも「発表当時、このようなアプローチの製品は市場に存在していませんでした」とベヴィラックァが語るのは、発表から半世紀を超えたリチャード・サッパーのデザインによる《ティチオ》だ。
1972年に発表されたこのデスクランプは、円筒状のベースがなめらかに動くヤジロベエのような2本のアームを支え、その先端に光源を灯す。ベースからシェードまでをコードレス化したデザインと技術は画期的で、指一本で軽やかに動く機能と技術は今も色あせることがない。「長年にわたって愛されてきたこの照明で唯一変わったのは、光源にLEDが選べるようになったことのみ。ほかに何も変える必要がないのです」と、彼女はいう。
1972年に発表されたこのデスクランプは、円筒状のベースがなめらかに動くヤジロベエのような2本のアームを支え、その先端に光源を灯す。ベースからシェードまでをコードレス化したデザインと技術は画期的で、指一本で軽やかに動く機能と技術は今も色あせることがない。「長年にわたって愛されてきたこの照明で唯一変わったのは、光源にLEDが選べるようになったことのみ。ほかに何も変える必要がないのです」と、彼女はいう。
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