DESIGN
回顧展が開催中! ビッグゲームが語る、タイムレスなデザインの秘訣。
February 25, 2023 | Design, Architecture | casabrutus.com | photo_Kazufumi Shimoyashiki text_Takahiro Tsuchida
スイスのデザインスタジオ・ビッグゲームの回顧展『BIG-GAME : BOX』が〈Karimoku Commons Tokyo〉で開催中。これまで彼らがデザインしたプロダクトと共に、〈カリモクニュースタンダード〉での仕事や自身の作風について話を聞いた。
約15年前、スイスを拠点にする3人組、ビッグゲームは〈カリモクニュースタンダード〉(以下KNS)とコラボレーションを始めた。当時の彼らは、まだ世界的に活躍しはじめたばかり。愛知県にある〈カリモク家具〉の工場を訪れた彼らは、その際に受けたブリーフィングや制作現場から得た知識をもとに《キャストール》シリーズの第1作目のスツールをデザインした。それは現在、各種の椅子やソファなど幅広いアイテムを揃える〈KNS〉の定番へと発展している。
「間伐材などの小径木を有効に使うことを提示されたので、まずは小さい家具をつくろうと脚の細いスツールをデザインしました。〈カリモク家具〉の技術はすばらしく、小さいパーツでも巧みに組み上げることができるのです。やがてフィンガージョイントなどの技術も使い、《キャストール》のファミリーができ上がっていきました」
「間伐材などの小径木を有効に使うことを提示されたので、まずは小さい家具をつくろうと脚の細いスツールをデザインしました。〈カリモク家具〉の技術はすばらしく、小さいパーツでも巧みに組み上げることができるのです。やがてフィンガージョイントなどの技術も使い、《キャストール》のファミリーができ上がっていきました」
「僕らはいろいろなプロダクトをデザインしているけど、何を作るにしてもスペシャリストと仕事するのが好きなんです。仕事相手の中で、〈カリモク家具〉は木の家具のスペシャリスト。大きな工場にあらゆる家具作りの職人がいて、理想的なチームがある。もの作りをする上で、そのアドバンテージはとても大きい」
今までに4回ほど〈カリモク家具〉を訪れたビッグゲーム。以前に工場でもらった社員用の帽子やユニフォームを、スイスのスタジオでも時々身につけているという。それではこの10年間で、両者の間にどんな変化があっただろうか。
「《キャストール》については、筒型のフレームや幾何学的な構成といったデザインのDNAは最初から変わっていません。しかし〈カリモク家具〉の技術を深く理解することで、より複雑な構造に取り組めるようになりました。たとえば《キャストールロビーソファシステム》は、組み合わせ方によってどんな場面でも使えるもの。一見、シンプルですが、見えないところに高度な技術が使われています」
今までに4回ほど〈カリモク家具〉を訪れたビッグゲーム。以前に工場でもらった社員用の帽子やユニフォームを、スイスのスタジオでも時々身につけているという。それではこの10年間で、両者の間にどんな変化があっただろうか。
「《キャストール》については、筒型のフレームや幾何学的な構成といったデザインのDNAは最初から変わっていません。しかし〈カリモク家具〉の技術を深く理解することで、より複雑な構造に取り組めるようになりました。たとえば《キャストールロビーソファシステム》は、組み合わせ方によってどんな場面でも使えるもの。一見、シンプルですが、見えないところに高度な技術が使われています」
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