DESIGN
【インテリアブランド名鑑】北欧デザインの傑作を発表し続ける〈フリッツ・ハンセン〉の現在。
January 30, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Kazumasa Harada text_Takahiro Tsuchida
歴史ある世界のインテリアブランドが今、どんな視座に立って製品の開発・発表を行っているのか、ブランドの旗艦店を訪ね、デザインジャーナリストの土田貴宏がひもときます。
デンマークの〈フリッツ・ハンセン〉は、アルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルムの家具をはじめ北欧デザインの傑作を取り揃える。さらに、それらと並ぶ新しいマスターピースの創造にも取り組み、次の流れを作り出そうとしている。
〈フリッツ・ハンセン〉は、キャビネット職人のフリッツ・ハンセンが1872年にデンマークで創業。当時の北欧家具は木工職人の手作りが主流であり、このブランドのルーツもそこにある。しかし20世紀に入ってからは、フリッツの息子のクリスチャンが曲木、成形合板、金属加工といった工業的な家具作りにも可能性を見出していく。たとえば1930年代、デンマーク初のスチール家具は〈フリッツ・ハンセン〉が発表した。
また当時からコーア・クリント、ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセンはじめ気鋭のデザイナーとも協業している。20世紀半ばから建築家のアルネ・ヤコブセンとともに生み出した名作椅子の数々も、こうした系譜に位置づけられる。
また当時からコーア・クリント、ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセンはじめ気鋭のデザイナーとも協業している。20世紀半ばから建築家のアルネ・ヤコブセンとともに生み出した名作椅子の数々も、こうした系譜に位置づけられる。
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