
DESIGN
【インテリアブランド名鑑】イタリアンモダンの雄〈カッシーナ〉の現在。
December 27, 2022 | Design | photo_Kazumasa Harada text_Takahiro Tsuchida
歴史ある世界のインテリアブランドが今、どんな視座に立って製品の開発・発表を行っているのか、ブランドの旗艦店を訪ね、デザインジャーナリストの土田貴宏がひもときます。
世界屈指の豊かなインテリア文化をもつ国イタリア。〈カッシーナ〉は、そのムーブメントの先頭を走り続けてきたブランドだ。過去の蓄積をさまざまに生かし、現在もシーンの中心にあり続けている。
イタリア・ミラノの北に位置するメダで1927年に創業した〈カッシーナ〉は、当初は木製の小型コーヒーテーブルなどを製造していた。やがて第二次大戦後からフランコ・アルビニをデザイナーに起用したのを転機として、先端的なモダンデザインと卓越したもの作りの融合をブランドの強みにしていく。
1957年発表の《スーパーレッジェーラ》を手がけたジオ・ポンティはじめヴィコ・マジストレッティ、マリオ・ベリーニ、アフラ&トビア・スカルパといったイタリアの気鋭たちとのコラボレーションは以降も続き、それらは今なお〈カッシーナ〉の大きな財産だ。
木工を礎にしながらも、60年代からソファにモールドポリウレタンを採用し、近年は環境負荷の低いクッション材を実用化したりと、素材や技術の革新も他を先んじてきた。
1957年発表の《スーパーレッジェーラ》を手がけたジオ・ポンティはじめヴィコ・マジストレッティ、マリオ・ベリーニ、アフラ&トビア・スカルパといったイタリアの気鋭たちとのコラボレーションは以降も続き、それらは今なお〈カッシーナ〉の大きな財産だ。
木工を礎にしながらも、60年代からソファにモールドポリウレタンを採用し、近年は環境負荷の低いクッション材を実用化したりと、素材や技術の革新も他を先んじてきた。
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土田貴宏
つちだ たかひろ デザインジャーナリスト、ライター。家具やインテリアを中心に、デザインについて雑誌などに執筆中。学校で教えたり、展示のディレクションをすることも。
