DESIGN
塗師・赤木明登が 〈和光ホール〉初の個展を開催。新作の小家具もお目見え。
April 28, 2022 | Design | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa
石川県輪島市在住の塗師・赤木明登が個展を開催。椀、鉢、皿、膳、重箱など主に食にまつわる器を約80種200アイテム展示する。
塗師・赤木明登が、還暦を迎える節目の年である今年、〈和光ホール〉にて個展を開催する。出版社で女性誌の編集者だった赤木は、1988年に東京を離れ、家族とともに、輪島塗の産地・石川県輪島に移り住み、塗師に転身。1994年に独立し、観賞のための伝統工芸品ではなく、日常に使える漆器を作り続けている。1997年にはドイツ国立美術館「日本の現代塗り物12人」に選ばれるなど、海外での評価も高い。
〈和光ホール〉では初の個展となる同展では、銀座・並木通りのフレンチレストラン〈エスキス〉で使用された器を、料理を盛った写真とともに展示。“使う人にインスピレーションを与える”ことで知られる赤木の器の真髄を目の当たりにできる希少な機会となる。あわせて、版画家・松林誠とのコラボレーション作品の展示も実施。赤木がこの個展のために制作した“待合”(2人掛けベンチ)や“コンソールテーブル”などの小家具も登場する。
下地塗りを施した木地の上に和紙を貼り、その上に漆を塗り重ねる独自の技法「輪島紙衣」、赤木が作りだす世界観に、どっぷりと浸るにはこれ以上ない機会となる。これまで漆に触れてこなかった人もまた、温かな質感を有し、使いこむほどに色が深みを増し、華やかな艶が増す漆の魅力を存分に感じることができるはずだ。
なお、5月4日16時からは、赤木と〈matohu〉のデザイナー、堀畑裕之、関口真希子が、「工藝としてのうつわ、工藝としての服飾」をテーマにトークイベント(予約制)を行う。
下地塗りを施した木地の上に和紙を貼り、その上に漆を塗り重ねる独自の技法「輪島紙衣」、赤木が作りだす世界観に、どっぷりと浸るにはこれ以上ない機会となる。これまで漆に触れてこなかった人もまた、温かな質感を有し、使いこむほどに色が深みを増し、華やかな艶が増す漆の魅力を存分に感じることができるはずだ。
なお、5月4日16時からは、赤木と〈matohu〉のデザイナー、堀畑裕之、関口真希子が、「工藝としてのうつわ、工藝としての服飾」をテーマにトークイベント(予約制)を行う。
『輪島 赤木明登 漆展』
〈和光ホール〉東京都中央区銀座4-5-11 和光 本館6階。2022年4月28日~5月8日。TEL 03 3562 2111(代表)。10時30分〜19時(最終日は17時まで)。無休。