DESIGN
〈イイダ傘店〉が〈spoken words project〉、寺尾紗穂・原田郁子とコラボレーション。
September 3, 2021 | Design, Culture, Fashion | casabrutus.com | text_Akio Mitomi editor_Keiko Kusano
傘作家のイイダヨシヒサが主宰する個人オーダーの傘屋〈イイダ傘店〉が、オンライン受注会を開催。〈spoken words project〉、寺尾紗穂╳原田郁子とのコラボレーションに注目したい。
傘作家のイイダヨシヒサが主宰する個人オーダーの無店舗傘屋〈イイダ傘店〉は毎年2回の受注会で全国を巡回、雨傘や日傘を生地から1本ずつ手作りしている。ファッションブランド〈spoken words project〉と初めてコラボレーションしたこの秋、オンライン受注会を開催することとなった。
今回の受注会『令和三年秋 日傘・雨傘受注会』では、初の試みとして〈spoken words project〉とのコラボレーションアイテムを販売。イイダの美大時代の先輩でもあるデザイナー飛田正浩との共作で、手作業による染織の生地「ナイスなおでん」と「押花と夏風」「ひばり」「星空」の4種類から2柄を選んでオーダーできる。
さらに特別企画として、原田郁子(クラムボン)と寺尾紗穂が傘とデザインから連想した楽曲「傘の向こう」を制作、2人からは次のようなコメントが寄せられている。
「寺尾さんから歌詞が届いた。そのまま鍵盤の前に座るとイントロのピアノ、冒頭のメロディが出てくる。寺尾さんに送ると続きが、続きを送るとまた続きが届き、それぞれの部屋から手紙を送りあうみたいにして、あっというまに歌ができた。二人で歌とピアノ、コーラスを交互に重ねて行くと、閉じたり、開いたり、陰ったり、光ったり。不思議な陰影が生まれた。来年の梅雨明けはどんなかな。その頃には行きたいところへ出かけられるかな。すこし先に楽しみを描いて。手を翳す」(原田)。
「打たれ強い方だと思っていたけれど、いつのまにかしんどさに飲み込まれていた春。そこから抜け出さないと、というようなタイミングで郁子さんとの共作のお話をもらいました。パッチワークのように音源をやりとりしながら、後半の輝くようなピアノが郁子さんから返ってきたとき、この歌はお守りのようなものになる、と確信しました。私にとっても、おそらく誰かにとっても」(寺尾)。
なお楽曲は三田村亮により映像化され、公式サイト(http://iida-kasaten.jp)とインスタグラム(@iidakasatenn)で配信される。傘選びと音楽を合わせて楽しめる受注会だ。
「寺尾さんから歌詞が届いた。そのまま鍵盤の前に座るとイントロのピアノ、冒頭のメロディが出てくる。寺尾さんに送ると続きが、続きを送るとまた続きが届き、それぞれの部屋から手紙を送りあうみたいにして、あっというまに歌ができた。二人で歌とピアノ、コーラスを交互に重ねて行くと、閉じたり、開いたり、陰ったり、光ったり。不思議な陰影が生まれた。来年の梅雨明けはどんなかな。その頃には行きたいところへ出かけられるかな。すこし先に楽しみを描いて。手を翳す」(原田)。
「打たれ強い方だと思っていたけれど、いつのまにかしんどさに飲み込まれていた春。そこから抜け出さないと、というようなタイミングで郁子さんとの共作のお話をもらいました。パッチワークのように音源をやりとりしながら、後半の輝くようなピアノが郁子さんから返ってきたとき、この歌はお守りのようなものになる、と確信しました。私にとっても、おそらく誰かにとっても」(寺尾)。
なお楽曲は三田村亮により映像化され、公式サイト(http://iida-kasaten.jp)とインスタグラム(@iidakasatenn)で配信される。傘選びと音楽を合わせて楽しめる受注会だ。
『令和三年秋 日傘・雨傘受注会』 イイダ傘店×spoken words project
オンライン会場:2021年9月3日10時〜21日24時、10月14日10時〜22日24時。神戸会場(9月18日〜21日)、京都会場(9月28日〜10月4日)、福岡会場(10月8日〜12日)の開催については公式サイト http://iida-kasaten.jp で順次告知。