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新世代のデザイナーとコラボし続ける意味とは?|〈カリモク家具〉の新しい木の家具。
『カーサ ブルータス』2021年8月号より
July 9, 2021 | Design | PR | photo_Tomohiro Mazawa text_Takahiro Tsuchida
各国の気鋭のデザイナーたちと組んで新しい定番を創造しつづける〈カリモクニュースタンダード〉。その核には、高度な技術と未来を見極める目がある。
Vol.4 Karimoku New Standard(カリモクニュースタンダード)
新世代のデザイナーと作る、新しいスタンダード。
〈KNS〉(カリモクニュースタンダード)が、木工家具の新コレクションとして始動したのは2009年。主に自社で製品開発を行ってきた〈カリモク家具〉は、それを機に海外のデザイナーと盛んにコラボレーションし始めた。ビッグネームに頼らず、新世代のデザイナーたちと一緒になって未来を考えるのが当初からの〈KNS〉のスタンスだ。
スイスのデザインスタジオ、ビッグゲームは2010年からこのコレクションの製品を手がける中心的な存在だ。〈KNS〉のデザインディレクターであるダヴィッド・グレットリもスイス出身で、彼らは旧知の仲だという。
「彼ら3人は仕事に関して常にクリアな視点を保ち、シンプルで、知的で、機能的で、楽しい問題解決を大切にします。そのデザインに共通するのは軽やかさと遊び心です」
ビッグゲームが2011年から手がける《キャストール》シリーズは彼らの家具の代表作であり、〈KNS〉の定番になっている。グレットリ自身もその椅子に親しんできた。
「普遍的でベーシックなデザインですが、丸や線の構成はプレイフル。一方でコンパクトでありながら人間工学を踏まえ、背もたれの位置や角度で座り心地を高めています」
現在、《キャストール》はスツール、テーブル、ソファなどバリエーションが充実。また〈KNS〉の特徴として、国産広葉樹の小径木など有効活用されにくい材料を多用している。
デザイナーの起用に関してグレットリは、相手が〈カリモク家具〉の技術と可能性を理解した上で、何を作りたいかを重視するという。メーカーの限界を押し広げるようなデザインを、〈KNS〉は求めているのだ。
「画期的なデザインに取り組むと必ず直面する数々の課題に対し、新しい解決策を見つけてくれる〈カリモク家具〉にはいつも感心しています。カリモクは家具作りのほとんどの工程を愛知県の工場で行っているのです」
これからも〈KNS〉は、新進気鋭のデザイナーと共に進化し発展していくだろうとグレットリは話す。一貫して目指すのは、日常生活のためのサステナブルでコンテンポラリーな木の家具を更新し続けること。新しいスタンダードが、こうして生まれていく。
スイスのデザインスタジオ、ビッグゲームは2010年からこのコレクションの製品を手がける中心的な存在だ。〈KNS〉のデザインディレクターであるダヴィッド・グレットリもスイス出身で、彼らは旧知の仲だという。
「彼ら3人は仕事に関して常にクリアな視点を保ち、シンプルで、知的で、機能的で、楽しい問題解決を大切にします。そのデザインに共通するのは軽やかさと遊び心です」
ビッグゲームが2011年から手がける《キャストール》シリーズは彼らの家具の代表作であり、〈KNS〉の定番になっている。グレットリ自身もその椅子に親しんできた。
「普遍的でベーシックなデザインですが、丸や線の構成はプレイフル。一方でコンパクトでありながら人間工学を踏まえ、背もたれの位置や角度で座り心地を高めています」
現在、《キャストール》はスツール、テーブル、ソファなどバリエーションが充実。また〈KNS〉の特徴として、国産広葉樹の小径木など有効活用されにくい材料を多用している。
デザイナーの起用に関してグレットリは、相手が〈カリモク家具〉の技術と可能性を理解した上で、何を作りたいかを重視するという。メーカーの限界を押し広げるようなデザインを、〈KNS〉は求めているのだ。
「画期的なデザインに取り組むと必ず直面する数々の課題に対し、新しい解決策を見つけてくれる〈カリモク家具〉にはいつも感心しています。カリモクは家具作りのほとんどの工程を愛知県の工場で行っているのです」
これからも〈KNS〉は、新進気鋭のデザイナーと共に進化し発展していくだろうとグレットリは話す。一貫して目指すのは、日常生活のためのサステナブルでコンテンポラリーな木の家具を更新し続けること。新しいスタンダードが、こうして生まれていく。
ビッグゲーム
スイス生まれのグレゴワール・ジャモノ、ベルギー生まれのエルリック・プティ、フランス生まれのオーギュスタン・スコット・ドゥ・マルタンヴィルが2004年にスイス・ローザンヌで設立。「衝突こそ進化を生み出す」
というコンセプトで活動する。