郡司庸久（右上）長く愛せる器の代表格。まずは懐深い”飴釉”を。 ぐんじつねひさ　栃木／1977年生まれ。妻の慶子と共に益子で〈郡司製陶所〉を営む。民藝を思わせるおおらかさと、日常に寄り添うものの静かな美しさを併せ持つ器で人気。中でもリピーターが多いのがシンプルな飴釉の皿。どんな料理も受け止める。●飴釉大皿φ30.5×H6cm 20,000円（Rungta TEL 03 6413 7421）。 吉田次朗（中）古陶磁のような乾いた質感が料理の美しい背景になる。 よしだじろう　岐阜／1979年生まれ。色の異なる土を重ねたり、成形した土を磨いてから焼成したり、多様な技法で生み出される唯一無二の質感が持ち味。曇り空のようなグレーの器は、薄くて軽くて手触りがよく、水に濡れた姿の美しさも格別。●リム丸皿M φ19.5cm 4,500円（JIRO YOSHIDA 公式サイト）。 伊藤聡信（右下）絵付けの器を取り入れるなら青色が美しい”印判”を。 いとうあきのぶ　愛知／1971年生まれ。伊藤の印判で絵付けの器に目覚めた器好きも多い。印判とは図案を彫ったハンコで模様を転写する技法。呉須（青い顔料）のにじみに目が奪われる染付のほか、黄色や緑、銀彩を使った華やかな印判の器も人気。●白釉印判楕円皿 W29×D20×H3cm 15,000円（poooL 02 TEL 0422 27 5818）。 十場天伸（左上）一度使ったら誰もが病みつき。深い瑠璃色のオーバル皿。 じゅうばてんしん　兵庫／1981年生まれ。スリップウェアや耐熱皿で人気だが、出色はソーダ釉を使った瑠璃色の器。窯に重曹を入れて焼くことで、まだら模様や艶やかな表情を生む。特に人気なのはオーバル皿。ラフに盛り付けても驚くほど絵になる。●ソーダ楕円リム皿 W26×D19.5×H2cm 6,500円（SML TEL 03 6809 0696）。 額賀章夫（左下）プリーツワークの器で海外にもファン多数。 ぬかがあきお　茨城／1963年生まれ。日本の作家もののロングセラー。額賀のプリーツワークは、線状に削って凹凸をつくる鎬の技法による粉引の器だ。土の風合いが伝わる質感と軽さが特徴で、料理家からの信頼も篤い。●プリーツワーク7寸皿 φ22×H3cm 6,500円（うつわ祥見 KAMAKURA concierge TEL 0467 23 7051）。