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陶芸家・河井寛次郎の作品、約110点が一挙公開!
June 22, 2020 | Design | casabrutus.com | text_Housekeeper
大正から昭和にかけて、長きにわたり日本の陶芸界をリードした河井寬次郎。親交の深かったアサヒビール初代社長、山本爲三郎が所有した河井作品のコレクション約110点が、〈アサヒビール大山崎山荘美術館〉にて一挙公開。
日本の陶芸界を代表する作家、河井寬次郎。彼はそのキャリアの初期を、中国や朝鮮の古陶磁を参考にした、精巧で華麗な作品制作よりスタートした。その後、柳宗悦らと共に「民藝運動」を開始。過度な装飾や実用性の無い陶芸ではなく、生活に根付いたうつわを目指していく。窯が使えないと言う戦中の憂き目を経た戦後には、さらに作風が変化。実用性の枠を越えた、力強く自由闊達な作品を生み出した。時代と共に作風を柔軟に変化させ、常に人々を魅了する名作を世に送り出してきた。
そんな彼の展覧会が〈アサヒビール大山崎山荘美術館〉にて開催される。アサヒビールの初代社長、山本爲三郎は、長きにわたり河井と親交を深め、彼の作品を生涯にわたってコレクションしてきた。当美術館では、山本家から受け継いだ河井の作品を数多く所蔵。今回の展覧会はそのコレクションを中心に、初期から晩年まで幅広い時代の作品約110点を、一挙に公開する。没後半世紀を経てなおリスペクトを集め続ける河井寬次郎、その陶芸の世界に触れてみたい。
なお会期中には、河井寬次郎の孫で〈河井寬次郎記念館〉の学芸員でもある鷺珠江の講演会を開催予定。
なお会期中には、河井寬次郎の孫で〈河井寬次郎記念館〉の学芸員でもある鷺珠江の講演会を開催予定。
『生誕130年 河井寬次郎展 ―山本爲三郎コレクションより』
〈アサヒビール大山崎山荘美術館〉
京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3 TEL 075 957 3123。6月19日〜2021年3月7日。10時〜17時(最終入場は閉館の30分前まで)。月曜休(祝日の場合は翌火曜休、9月22日は開館し、9月23日休)。12月28日〜2021年1月4日休。900円。
