DESIGN
全国の作り手から手仕事を買える「オンライン商店街」が誕生。
May 19, 2020 | Design | casabrutus.com | text_Masae Wako
デザインのいいうつわから可愛い郷土玩具まで、日本各地の手仕事が買えるオンラインサイト「4649商店街」がオープン。生活にうるおいをもたらすモノが揃ってます。
買い物旅やショップに足を運べなくたって、職人の手仕事や伝統工芸品と出会うことはできる。うつわや台所道具から収納アイテムまで、オンラインでモノを選ぶことが増えた今、せっかくなら日本各地で地道にがんばっている作り手から直接買ってみたい!
〈4649(よろしく)商店街〉は、日本全国の作り手たちのオンラインショップをつなぐウェブサイト。職人や工房の手仕事を集めた見本市や合同展示会を行っている〈ててて協働組合〉が、新型コロナウイルス拡大の影響を受けた作り手たちを救うべく、「作り手からものを買おう。作り手のものを買おう」を合言葉に始めたオンライン商店街だ。
参加しているのは、確かな目で選ばれた140組を超える作り手たち。さっそく商店街をぶらぶら散策するように、オンラインショップをあちこち覗いてみた……と、中にはカーサ誌面で取材したことのある手仕事や、連載「かしゆか商店」で訪れたことのある職人もたくさん。これは楽しい! そこで今回は少人数でものづくりと向き合っている小さな工房を中心にピックアップして紹介。オンライン商店街をきっかけに、日常を豊かにうるおす手仕事と出会えますように。
〈4649(よろしく)商店街〉は、日本全国の作り手たちのオンラインショップをつなぐウェブサイト。職人や工房の手仕事を集めた見本市や合同展示会を行っている〈ててて協働組合〉が、新型コロナウイルス拡大の影響を受けた作り手たちを救うべく、「作り手からものを買おう。作り手のものを買おう」を合言葉に始めたオンライン商店街だ。
参加しているのは、確かな目で選ばれた140組を超える作り手たち。さっそく商店街をぶらぶら散策するように、オンラインショップをあちこち覗いてみた……と、中にはカーサ誌面で取材したことのある手仕事や、連載「かしゆか商店」で訪れたことのある職人もたくさん。これは楽しい! そこで今回は少人数でものづくりと向き合っている小さな工房を中心にピックアップして紹介。オンライン商店街をきっかけに、日常を豊かにうるおす手仕事と出会えますように。
●高橋工芸
北海道産のシナを使った軽くて優しい木のうつわ。
軽くて扱いやすくて手にやさしい。一度使い始めると、ついつい手が伸びてしまうのが木のうつわ。1965年に北海道の旭川で挽き物師が創業した〈高橋工芸〉は、主に北海道産の樹を使ってモダンなうつわをつくっている。陶磁器やガラスとの相性もいいニュートラルなデザインは、木のうつわ初心者にもぴったりだ。
軽くて扱いやすくて手にやさしい。一度使い始めると、ついつい手が伸びてしまうのが木のうつわ。1965年に北海道の旭川で挽き物師が創業した〈高橋工芸〉は、主に北海道産の樹を使ってモダンなうつわをつくっている。陶磁器やガラスとの相性もいいニュートラルなデザインは、木のうつわ初心者にもぴったりだ。
●YARN HOME
医療用脱脂綿&ガーゼでつくる、安心上質バスタオル。
本誌の特集で某インテリアショップを撮影した際、あまりの触り心地よさに取材スタッフ全員が思わず購入してしまったのが、〈UKIHA〉のバスタオル(60×120cm・税込5,940円)。医療用脱脂綿をガーゼで挟んでキルト状にしたpasima(パシーマ)という生地でつくられているのだが、ふっかふかで使えば使うほど柔らかくなる。吸水性が抜群、軽くてかさばらずにすぐ乾く。仕上剤や蛍光増白剤、糊を一切使っていないので、赤ちゃんが舐めても大丈夫なほど安全……といいことづくめ。
本誌の特集で某インテリアショップを撮影した際、あまりの触り心地よさに取材スタッフ全員が思わず購入してしまったのが、〈UKIHA〉のバスタオル(60×120cm・税込5,940円)。医療用脱脂綿をガーゼで挟んでキルト状にしたpasima(パシーマ)という生地でつくられているのだが、ふっかふかで使えば使うほど柔らかくなる。吸水性が抜群、軽くてかさばらずにすぐ乾く。仕上剤や蛍光増白剤、糊を一切使っていないので、赤ちゃんが舐めても大丈夫なほど安全……といいことづくめ。
●Saredo
昔ながらの織機で編むリサイクルコットンの“うすふわ靴下”。
奈良県の糸屋が営むブランド〈Saredo〉がつくるのは、日本の紡績工場で糸を紡ぐ時に生まれる“落ちわた”を再生したリサイクルコットンの靴下。軽やかでさらっと肌に優しいうすふわの履き心地だ。たとえば写真1枚目の「144」は、針数144本のダブルシリンダー編機を使い、昔ながらのやり方で職人が編み上げたもの。ヴィンテージライム、ディープシー(青)、サラシ(白)などオリジナルの染め色も美しい。
奈良県の糸屋が営むブランド〈Saredo〉がつくるのは、日本の紡績工場で糸を紡ぐ時に生まれる“落ちわた”を再生したリサイクルコットンの靴下。軽やかでさらっと肌に優しいうすふわの履き心地だ。たとえば写真1枚目の「144」は、針数144本のダブルシリンダー編機を使い、昔ながらのやり方で職人が編み上げたもの。ヴィンテージライム、ディープシー(青)、サラシ(白)などオリジナルの染め色も美しい。
●ヨシタ手工業デザイン室
質実剛健、オールステンレスの千切りピーラー。
東京の小金井市で、手仕事から工業製品まで幅広く手がけているデザイン事務所〈ヨシタ手工業デザイン室〉。その人気アイテムのひとつが、切れ味のいいステンレスのピーラーだ。幅3mmほどの“細すぎず太すぎず”な千切りがシャシャッと簡単に出来るので、きんぴらやサラダにうってつけ。力加減や角度を変えれば細さ(厚さ)も調整可能だし、オールステンレスなので錆びることもない。刃の交換が可能なのもうれしい。
東京の小金井市で、手仕事から工業製品まで幅広く手がけているデザイン事務所〈ヨシタ手工業デザイン室〉。その人気アイテムのひとつが、切れ味のいいステンレスのピーラーだ。幅3mmほどの“細すぎず太すぎず”な千切りがシャシャッと簡単に出来るので、きんぴらやサラダにうってつけ。力加減や角度を変えれば細さ(厚さ)も調整可能だし、オールステンレスなので錆びることもない。刃の交換が可能なのもうれしい。
●HANASAKA roots of kutani
繊細で滑らかな白に見惚れる、九谷焼のうつわ。
熟練の職人がつくる、薄くてなめらかな磁器のうつわ。〈HANASAKA〉は、石川県の伝統工芸・九谷焼の原料である「花坂陶石」をその名の由来にもつブランドだ。写真1枚目はろくろによるシルエットが美しい白の酒器。釉薬を掛けずに焼いたマットな質感や、光にかざすと透けるほどの繊細さに思わず見惚れてしまうほど。デザイン違いの2つセットなので、自分のために買うのもいいし、大切な人へ贈るのも素敵。
熟練の職人がつくる、薄くてなめらかな磁器のうつわ。〈HANASAKA〉は、石川県の伝統工芸・九谷焼の原料である「花坂陶石」をその名の由来にもつブランドだ。写真1枚目はろくろによるシルエットが美しい白の酒器。釉薬を掛けずに焼いたマットな質感や、光にかざすと透けるほどの繊細さに思わず見惚れてしまうほど。デザイン違いの2つセットなので、自分のために買うのもいいし、大切な人へ贈るのも素敵。
●佐賀一品堂
気持ちがなごむ伝統玩具を、身近にひとつ。
なんともチャーミングな土の焼き物は、佐賀県の神埼町尾崎西分地区に古くから伝わる「尾崎人形」という郷土玩具。干支の動物や縁起モノの人形などさまざまなアイテムがある中で、最もスタンダードなのが写真の土笛《鳩笛》。ちょっと首を傾けた姿やカラフルな色も愛らしいし、プウというちょっとさびし気で素朴な音色にもキュンとなる。身近にひとつあるだけで、心が穏やかになること間違いなし!
なんともチャーミングな土の焼き物は、佐賀県の神埼町尾崎西分地区に古くから伝わる「尾崎人形」という郷土玩具。干支の動物や縁起モノの人形などさまざまなアイテムがある中で、最もスタンダードなのが写真の土笛《鳩笛》。ちょっと首を傾けた姿やカラフルな色も愛らしいし、プウというちょっとさびし気で素朴な音色にもキュンとなる。身近にひとつあるだけで、心が穏やかになること間違いなし!
●イロイロコハコ
ハコ好き、収納好きに。長く使える紙の小箱。
ステイホーム&リモートワークで日々の収納を見直し中の人も多いはず。デスクまわりや文房具の整理に取り入れたいのが、石川県で50年以上続く箱屋がつくる〈イロイロコハコ〉のシンプルな箱。針金だけで四つ角を隙間なくつなぐ角留め・平留めという手法で丁寧に仕立てられている。おすすめはちょっと武骨な風情がカッコイイ蝋引きのハコ。耐久性があって湿気にも強いうえ、長く使うことで味わいも増す。
ステイホーム&リモートワークで日々の収納を見直し中の人も多いはず。デスクまわりや文房具の整理に取り入れたいのが、石川県で50年以上続く箱屋がつくる〈イロイロコハコ〉のシンプルな箱。針金だけで四つ角を隙間なくつなぐ角留め・平留めという手法で丁寧に仕立てられている。おすすめはちょっと武骨な風情がカッコイイ蝋引きのハコ。耐久性があって湿気にも強いうえ、長く使うことで味わいも増す。
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