DESIGN
水道管が楽しいイッセイ ミヤケのショップが大阪にオープン!
September 19, 2019 | Design | casabrutus.com | photo_Masaya Yoshimura, Copist text_Naoko Aono
8月末、大阪・船場にオープンした〈ISSEY MIYAKE SEMBA〉はイッセイ ミヤケのすべてのブランドが揃う、西日本で初めてのショップ。“水”からインスピレーションを得たユニークなデザインが特徴です。
「大阪らしい、“おもろい” 店を」。船場のショップをリニューアルするにあたり、空間デザインを担当した野間真吾に三宅一生がかけた言葉だ。偶然だが大阪出身、このあたりの歴史を知っている野間は次のように言う。
「もともとこのあたりは海で、『浪花八十島(なにわやそしま)』という言葉があるくらい島がたくさんありました。そこを埋め立てて海運で栄えたこの街は、水の流れが文化や商業を生み出した場所なんです」
そこで出てきたモチーフが “水” だった。
「8つのブランドが集まったこの店は、クリエイティブが泉のように湧き出るイメージだと思ったんです。お店じゅうを水やエネルギーが循環して流れる、その象徴として水道管を使いました」(野間)
というわけで地上と地下、それぞれワンフロアずつある店内には大小さまざまの水道管や水栓があしらわれた。服をかけるラックのパイプは水道管だし、フィッティングの壁にはフックのかわりに水栓がつけられている。圧巻は1階中央カウンターの中、水道管の形の太い柱だ。角が丸いオリジナルのソファはせっけんがモチーフになっている。
「もともとこのあたりは海で、『浪花八十島(なにわやそしま)』という言葉があるくらい島がたくさんありました。そこを埋め立てて海運で栄えたこの街は、水の流れが文化や商業を生み出した場所なんです」
そこで出てきたモチーフが “水” だった。
「8つのブランドが集まったこの店は、クリエイティブが泉のように湧き出るイメージだと思ったんです。お店じゅうを水やエネルギーが循環して流れる、その象徴として水道管を使いました」(野間)
というわけで地上と地下、それぞれワンフロアずつある店内には大小さまざまの水道管や水栓があしらわれた。服をかけるラックのパイプは水道管だし、フィッティングの壁にはフックのかわりに水栓がつけられている。圧巻は1階中央カウンターの中、水道管の形の太い柱だ。角が丸いオリジナルのソファはせっけんがモチーフになっている。
これらの什器も大阪のメーカーが制作している。野間はその精度の高さにも驚いたという。普段作っているものとは違うから職人も最初はとまどったけれど、これまでの技術の集積が1本1本の「水道管」に込められて、クオリティの高い空間ができあがった。
地下1階には「クリエイションスペース」があり、展示やイベントなどを行う。オープニングエキシビションは黒田征太郎「創造の泉」。9月上旬に公開制作を行い、現在はその成果が展示されている(公開制作は終了)。船場なので船をモチーフにした作品が中心だ。オム・プリッセ イッセイ ミヤケのの生地をコラージュしたものや、イッセイ ミヤケの店舗デザインを多く手がけたデザイナー、倉俣史朗へのオマージュとして制作したアクリルの立体作品も並ぶ。
地下1階には「クリエイションスペース」があり、展示やイベントなどを行う。オープニングエキシビションは黒田征太郎「創造の泉」。9月上旬に公開制作を行い、現在はその成果が展示されている(公開制作は終了)。船場なので船をモチーフにした作品が中心だ。オム・プリッセ イッセイ ミヤケのの生地をコラージュしたものや、イッセイ ミヤケの店舗デザインを多く手がけたデザイナー、倉俣史朗へのオマージュとして制作したアクリルの立体作品も並ぶ。
偶然だが、黒田も水が好きだという。
「僕もこのあたりの出身で、小さい頃は道頓堀川で遊んだ。その道頓堀川がセーヌ川までつながっていると思うと、わくわくする気持ちになったね」(黒田)
いろんな人のクリエイションが水のように次々とわいてくる。そんなダイナミックさが楽しいショップだ。
「僕もこのあたりの出身で、小さい頃は道頓堀川で遊んだ。その道頓堀川がセーヌ川までつながっていると思うと、わくわくする気持ちになったね」(黒田)
いろんな人のクリエイションが水のように次々とわいてくる。そんなダイナミックさが楽しいショップだ。
