待望のTWAホテルがついにオープン!
『カーサ ブルータス』2019年5月号より
| Design, Architecture, Travel | a wall newspaper | text_Mika Yoshida & David G. Imber
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サーリネンによる未来的でアイコニックな姿は、空港建築のまさに白眉。巨匠建築家ロバート・A・M・スターンは「ジェット時代のグランドセントラル駅」と絶賛した。

LOBBY & ENTRANCE TWAの制服はヴァレンティノやラルフ・ローレンといったデザイナーが手がけてきた。ホテルスタッフの制服は、オープン直前に発表される。ちなみにここは1ワールドトレードセンターに設立したラウンジ。

LOUNGE マンハッタンの〈1ワールドトレードセンター〉の86階に作られた〈TWAラウンジ〉。ホテルのプロモーション用スポットだ。タイルの床は空港から運んできたサーリネンデザインのオリジナル。壁にはヴィンテージのTWA広告ポスターがズラリ、眼下には絶景が。

LOBBY & ENTRANCE かつてメインターミナルだった部分がロビーになる。自称「世界最大のホテルロビー」とか。長年、足を踏み入れることができなかった幻の空間だけにファンの喜びもひとしおだ。TWAで実際に使われた制服やアイテムなど2,000点を展示する〈TWA博物館〉も併設されるとか!

GUEST ROOM 客室は、世界で2番目に分厚いという窓ガラスで防音バッチリ。ノルの家具に囲まれて。レトロな黒電話がチャーミング。

GUEST ROOM かつて実際に機内で配られたアメニティ。バスルームの鏡はハリウッドスタイルの女優化粧ミラーだ。実はこれ、建築家フィリップ・ジョンソンが1959年に完成させた伝説のレストラン〈フォーシーズンズ〉にあった、パウダールームへのオマージュなのだとか。

GUEST ROOM ルームキーや紙ケースもこの通り。古き良き時代の航空券のよう? チェックアウト後もキープしたい!

ジェット時代幕開けのシンボルにして、貴重な文化財でもある。1994年にNYの歴史的建造物指定、2005年には国家歴史登録財に認定された。
