CULTURE
李禹煥がアートワークを担当。坂本龍一のニューアルバム。
『カーサ ブルータス』2023年2月号より
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2017年以来となるオリジナルアルバム『12』。そのアートワークを手がけたのは李禹煥。
「これが最後になるかもしれない」と語った、昨年末配信のピアノソロコンサートも記憶に新しい坂本龍一。彼の約6年ぶりのオリジナルアルバムがリリースとなる。『12』は闘病を続ける坂本が、日記のように制作した音楽のスケッチの中から12曲をまとめた作品だ。曲名もすべて、スケッチを行った日付となっている。
印象的なアートワークは、かねてから坂本と親交のある美術家・李禹煥の描き下ろしによるもの。
「今作は、はるかな宇宙や自然と良いコンタクトを取れているように感じ、素晴らしく思います。そこから、音が束になって気流のように流れる、そんなイメージのドローイングができました」と、李。
坂本が生活の中で奏でた音を束ねたこのアルバムからは、彼の現在のありのままを深く感じることができるはずだ。
印象的なアートワークは、かねてから坂本と親交のある美術家・李禹煥の描き下ろしによるもの。
「今作は、はるかな宇宙や自然と良いコンタクトを取れているように感じ、素晴らしく思います。そこから、音が束になって気流のように流れる、そんなイメージのドローイングができました」と、李。
坂本が生活の中で奏でた音を束ねたこのアルバムからは、彼の現在のありのままを深く感じることができるはずだ。

『12』
2017年発売の『async』以来、約6年ぶりとなるオリジナルアルバム。坂本の誕生日である1月17日にリリース。commmons/12曲収録。CD 3,410円、初回生産限定盤2枚組VINYL(自筆スケッチ、譜面プリント付)10,780円。
坂本龍一
さかもとりゅういち 1952年東京都生まれ。83年公開の『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞作曲賞を受賞するなど日本のみならず、世界中で活躍。
李禹煥
リ・ウファン 1936年韓国生まれ。これまでグッゲンハイム美術館(2011年)、ヴェルサイユ宮殿(2014年)などで個展を開催。現在、兵庫県立美術館にて展覧会が開催中。
