CULTURE
ルー・リード本人の秘蔵コレクションで、その軌跡をたどる回顧展|吉田実香のNY通信
November 30, 2022 | Culture, Art | casabrutus.com | photo_Max Touhey / courtesy of NYPL text_Mika Yoshida & David G. Imber
NYを代表するミュージシャン、ルー・リード。本人のアーカイブを一挙に披露する世界初の展覧会が、〈ニューヨーク公共図書館〉の〈パフォーミングアーツ館〉で開催中だ。長年のマニアはもちろん、ルー・リード初心者も楽しめる企画の中身とは、さて一体?
NYのアイコン的人物は? と聞かれて、誰を思い浮かべるだろう。ミュージシャンのルー・リードはまさしくその1人。逝去から早くも9年を経た今、彼の全キャリアを追体験できる展覧会『Lou Reed: Caught Between the Twisted Stars』が話題となっている。
舞台となる〈パフォーミングアーツ館〉の位置する場所は、アッパー・ウェストサイドの〈リンカーン・センター・プラザ〉。目の前には文化の殿堂〈リンカーン・センター〉、そして隣には〈メトロポリタン・オペラハウス〉。荒削りで猥雑なダウンタウン文化の顔であるルーの展覧会が、NYで最も高尚なロケーションで? ……と一見意外に思えるが、実はこの施設、演劇・映画・音楽・ダンスなどのパフォーミングアーツに特化したリサーチ・ライブラリー。〈ニューヨーク公共図書館〉が所蔵する膨大な資料を誰でも閲覧できるだけではなく、202席のオーディトリアムも備え、ライブや映画上映、講演会などを通じて市民への文化発信に寄与する場だ。
舞台となる〈パフォーミングアーツ館〉の位置する場所は、アッパー・ウェストサイドの〈リンカーン・センター・プラザ〉。目の前には文化の殿堂〈リンカーン・センター〉、そして隣には〈メトロポリタン・オペラハウス〉。荒削りで猥雑なダウンタウン文化の顔であるルーの展覧会が、NYで最も高尚なロケーションで? ……と一見意外に思えるが、実はこの施設、演劇・映画・音楽・ダンスなどのパフォーミングアーツに特化したリサーチ・ライブラリー。〈ニューヨーク公共図書館〉が所蔵する膨大な資料を誰でも閲覧できるだけではなく、202席のオーディトリアムも備え、ライブや映画上映、講演会などを通じて市民への文化発信に寄与する場だ。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、そしてアンディ・ウォーホル
この展覧会では、音源や映像・写真はもちろん、愛用したギターの数々や機材、レコードコレクションや手紙、手書きの歌詞など、数々の貴重なアイテムに出会うことができる。
入り口ではさっそくルーの顔が出迎える。
入り口ではさっそくルーの顔が出迎える。
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illustration Yoshifumi Takeda
吉田実香
よしだ みか ライター/翻訳家。ライター/インタビュアーのパートナー、デイヴィッド・G・インバーとのユニットでNYを拠点に取材執筆。『Tokyolife』(Rizzoli)共著、『SUPPOSE DESIGN OFFICE』(FRAME)英文執筆、『たいせつなきみ』(マイラ・カルマン 創元社)翻訳。
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