CULTURE
絵本作家・三浦太郎のキャリアと制作に迫る展覧会が開催。
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『くっついた』の発行部数が100万部を超えるなど、日本を代表する絵本作家・三浦太郎。彼の活動と制作の全貌に迫る展示『三浦太郎展 絵本とタブロー』が、11月19日より〈板橋区立美術館〉で開催されます。
大阪芸術大学美術学科で版画を専攻し、卒業後はイラストレーターとして活動していた三浦太郎。そんな三浦が絵本作りに関わることになるきっかけは、〈板橋区立美術館〉で観覧した『イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』だった。2001年に自身も初入選、それがきっかけとなり2004年にスイスで絵本作家デビューする。日本においても『くっついた』や『ちいさなおうさま』などロングセラー作品を出版し、そのデザイン性と高さとアイデアあふれる展開で、世代を問わず愛されている作家だ。
絵本作家活動の端緒でもある〈板橋区立美術館〉で今回開催される『三浦太郎展 絵本とタブロー』では、原画とともにこれまでの作品の裏側を知ることができる。三浦の絵本制作の特徴としてあげられるのが、デジタルとアナログの融合だ。細かなパーツをカッターで切り再構成、色版ごとに原画を描き分けるなど、細やかで手間のかかる作業を経て生み出された作品は、グラフィカルだがどこか温かみを感じる。
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