CULTURE
ウディ・アレンの新作でNYを味わい直す旅に出る。
『カーサ ブルータス』2020年7・8月合併号より
| Culture, Travel | a wall newspaper | photo_Jessica Miglio (c) 2019 Gravier Productions, Inc. text_Mika Yoshida & David G. Imber illustration_Yu Nagaba
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』には夢見心地のニューヨークが封じ込められています。
ウディ・アレンのご帰還だ! パリ、ロンドンとしばらくヨーロッパづいていた監督が、古巣に戻った最新作、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。若き名優ティモシー・シャラメ演じる主人公が、恋や人生に悩むこのラブコメは、マンハッタンの名所を案内する旅映画にもなっている。
インタビューでアレンは「やはりアメリカの古い歌だとか、カーライル・ホテルのバーといったものがこよなく好きなんだ」と語ってくれた。なるほど、主人公が立ち寄り、ピアノを弾くのはまさしくそのカーライルのバー。
ガールフレンドとロマンチックな週末を過ごそうと予約したホテル・ピエール、その目の前にはセントラルパーク。ぐっと南下し、ソーホーやロウワーイーストへ。
ガールフレンドが学生新聞の取材で映画監督に会うのは〈ウースターホテル〉……? あ! カーサでもお馴染み、バワリーホテルだ! 撮影用に作ったロビーの豪華絢爛ぶりと、ヴィンテージ・シックな実物とのギャップにNY通はニヤリ。
ちなみに撮影は2017年。コロナウイルスのパンデミックで傷つく前のNYがそっくり現れる。文化が薫る街の情景を、一つ一つ味わってみたい。
ガールフレンドとロマンチックな週末を過ごそうと予約したホテル・ピエール、その目の前にはセントラルパーク。ぐっと南下し、ソーホーやロウワーイーストへ。
ガールフレンドが学生新聞の取材で映画監督に会うのは〈ウースターホテル〉……? あ! カーサでもお馴染み、バワリーホテルだ! 撮影用に作ったロビーの豪華絢爛ぶりと、ヴィンテージ・シックな実物とのギャップにNY通はニヤリ。
ちなみに撮影は2017年。コロナウイルスのパンデミックで傷つく前のNYがそっくり現れる。文化が薫る街の情景を、一つ一つ味わってみたい。

ウディ・アレン
1935年ニューヨーク市生まれ。1965年の『何かいいことないか子猫チャン』から次回作の『Rifkinʼs Festival』(2020年公開予定)まで、手がけた監督作品は全52本。
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