猫ともっと仲良くなれる本・わんぱく編【吾輩堂セレクト】
『カーサ ブルータス』2019年10月号より
| Culture | text_Yuka Uchida Illustration_umao
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『猫 ― TOKYO WILD CATS』武田花(中央公論社) 飼い猫のワイルドさに手を焼いていたとしても、野良猫と比べれば可愛らしいもの。彼らの気高さと自由な生き様をモノクロームの写真に収めた、愛猫写真家・武田花の代表作。「撮影の風景が目に浮かぶ、作家本人のエッセイも収録」。

『猫のムトンさま』アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ(ペヨトル工房) 猫のサディストぶりになぜか萌える、仏人作家マンディアルグの処女小説。「ムトンというアンゴラ種のゴージャスな猫に尽くす老嬢。人間の献身をよそに、本能のまま振る舞うムトンですが、ふたりの間には確かに愛が存在します」。

『野良猫の拾い方』東京キャットガーディアン 監修(大泉書店)1,400円。 野良猫を保護した後の手順を学べるハウツー本。東京都で最も大きい保護猫団体が監修し、子猫の温め方から、触ることすら許さない猫のお世話術まで解説。「猫を飼っている人もなるほど! と思うアドバイスが多数」。

『ザ・ウイスキー・キャット』C・W・ニコル(河出書房新社) スコットランドのウイスキー蒸留所で、ネズミや鳥から樽を守るウイスキー・キャットの物語。「グレンタレット蒸留所にいたタウザーという猫は24年間に約29,000匹のネズミを駆除したそう! 狩りする猫たちの武勇伝です」。

『家のネコと野生のネコ』澤井聖一、近藤雄生(エクスナレッジ)2,800円。 ネコ科動物の生態を知れば、わんぱくな家猫とも仲良くできるかも!? 人気のマヌルネコ、砂漠に住むスナネコなど、地球上のあらゆるネコ科動物と世界の家猫を網羅。「最も美しい動物と称されるネコ科の生き物を堪能」。