ART
「六本木アートナイト」、今年は5月26日〜27日に開催!
May 1, 2018 | Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono
今年で9回目になる「六本木アートナイト」。六本木の街中に現れたアートが夜を妖しく彩ります。今年は初夏の夜風が心地いい5月下旬の開催です!
昼の光で見ることが多いアートを夜見ると、なんだかわくわくしてくる。美術館の中だけではなく、街なかを歩いていると突然アートが現れるからその驚きはより新鮮だ。パリで毎秋行われているイベント「ニュイ・ブランシュ」(白夜)にヒントを得た六本木のアートの夜祭り「六本木アートナイト」、今年は5月26日〜27日に行われる。
メインプログラムは日本の3人の現代アーティストによるもの。金氏徹平のハイブリッド彫刻《タワー》には劇作家の岡田利規、アーティストのcontact Gonzo、女優の青柳いづみらが絡んでパフォーマンスを行う。
メインプログラムは日本の3人の現代アーティストによるもの。金氏徹平のハイブリッド彫刻《タワー》には劇作家の岡田利規、アーティストのcontact Gonzo、女優の青柳いづみらが絡んでパフォーマンスを行う。
鬼頭健吾は黒川紀章設計の国立新美術館のガラスのファサードに、カラフルな布の滝を作る。正面玄関前には5,000個の手鏡を敷き詰め、花の映像を投影する幻のような花畑を生み出す。宇治野宗輝は自動車にカラーコーンの牙をつけ、車が大きな口を開いて踊るような “動く彫刻” に仕立てる。
「街なかインスタレーション」では街なかのストリートや公園にアートが出現。廃材や電動器具でユニークな動きを見せるmagmaのアートや、壁に開けられたT字形のスリットを紙飛行機がすり抜けていく片岡純也の《すり抜ける紙飛行機》、工事現場をスケートパークに変えたサイドコアの映像などが現れる。関連プログラムとして古今東西のテクノロジーをミックスしたニコラ・ビュフの《提灯ロケット》や近藤良平とその仲間たちによる“真夜中の盆踊り”なども楽しみだ。東京ミッドタウンでは鈴木康広《空気の人》やさまざまな場所に住む人々のポートレイトを巨大なポスターにして街に貼り出すJRのプロジェクトが行われる。サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHTも開館時間を延長する。
盛りだくさんなプログラムを巡っていくと眠る暇はなさそう。どれを選ぶか迷ったら《六本木アートナイトをもっと楽しむガイドツアー》に参加してみよう。一方的に解説してくれるガイドではなく、参加者と対話しながら作品の魅力に迫るツアーだ。六本木の街がいつもと違って見える魔法のような祭りだ。