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『Media Ambition Tokyo 2018』はハイセンス・テクノロジー・バトル・ロワイアル!
February 22, 2018 | Art, Design | casabrutus.com | photo by Koki Nagahama/Getty Images for Media Ambition Tokyo text_Keiko Kusano
6回目を迎えた『Media Ambition Tokyo 2018』が、六本木を中心に開催中。今年も多くのアート作品がしのぎを削っている。
『Media Ambition Tokyo』は、さまざまなテクノロジーを駆使するアーティストが、企業との取り組みなどで創り上げた作品を一気に見ることができるテクノロジーアートの祭典だ。この祭典を初回からオーガナイズしてきたJTQ代表の谷川じゅんじによると、「『Media Ambition Tokyo』はハイセンス・テクノロジー・バトル・ロワイアル」。メディアアートの最先端が集まって、競うような現場の空気を体感できるというわけだ。中でも、中心地となる〈六本木ヒルズ〉森タワー52階の東京シティビューは、都内を一望できる抜群のロケーション。展示の中から気になった作品をピックアップ!
●運転席から考える、未来の車の姿とは?<br>《VODY》 ライゾマティクス✕トヨタ紡織株式会社
自動運転など未来のクルマの在り方について、世界中がさまざまな取組みを行う昨今、クルマの内装のスペシャリストであるトヨタ紡織株式会社が「内側から考える最先端のクルマ」のコンセプトをライゾマティクスとともに具体化したのが《VODY》だ。
《VODY》とは、VOID(空間)とBODY(身体)を合わせた造語。「人間を起点に空間から考えたクルマ」ということで、人に寄り添って自在に変化する内装空間を体感できる作品だ。人がシートに座ると、その人自身に最適なシートが形づくられる。クルマはもちろん、新幹線や飛行機、映画館などのシートもつくるトヨタ紡織には、快適な座りについての膨大な研究開発データがある。そのデータに基づきながら、未来のクルマを具現化している。
コンセプトを考えるところから一緒に取り組んだライゾマティクス代表の齋藤精一は、次のように語る。
「AIによる自動運転の時代になると、そもそも車はぶつからず事故も起こらないということになる。そうなったときに、いちばんフォーカスされるのは車内の空間だと思うんですよね。普通、クルマのデザインは外装のスケッチから入るのが一般的だと思うのですが、これは逆の発想からスタートしています。自動車メーカーとは違うアプローチで未来のクルマを考えているので、《VODY》はあえてタイヤもないモデルなんです」
さらに、ドライブモード、リラックスモード、瞑想モードなども用意されており、モードによってシートがリクライニングしたりフロントガラスも半透明になるなど、ガラリと変化を遂げるのも面白い。自動運転の時代には、クルマで睡眠をとることも可能になるはず。クルマの内側、人間の行動パターンから真正面に考える取り組みは、非常にユニークだ。
コンセプトを考えるところから一緒に取り組んだライゾマティクス代表の齋藤精一は、次のように語る。
「AIによる自動運転の時代になると、そもそも車はぶつからず事故も起こらないということになる。そうなったときに、いちばんフォーカスされるのは車内の空間だと思うんですよね。普通、クルマのデザインは外装のスケッチから入るのが一般的だと思うのですが、これは逆の発想からスタートしています。自動車メーカーとは違うアプローチで未来のクルマを考えているので、《VODY》はあえてタイヤもないモデルなんです」
さらに、ドライブモード、リラックスモード、瞑想モードなども用意されており、モードによってシートがリクライニングしたりフロントガラスも半透明になるなど、ガラリと変化を遂げるのも面白い。自動運転の時代には、クルマで睡眠をとることも可能になるはず。クルマの内側、人間の行動パターンから真正面に考える取り組みは、非常にユニークだ。
《VODY》紹介動画
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