ART
アイ・ウェイウェイ「よき塀あってのよき隣人」プロジェクト|NEW YORK
『カーサ ブルータス』2017年12月号より
November 21, 2017 | Art, Travel | a wall newspaper | photo_Akira Yamada text_Mika Yoshida & David G. Imber
世界中で難民問題が激化するこの時代、アイ・ウェイウェイが取り組んだテーマは「フェンス」。
世界中で難民問題が激化するこの時代、アイ・ウェイウェイが取り組んだテーマは「フェンス」。
人と人を引き離し、隔絶するためのオブジェであるフェンスを町じゅうに設置し、あちこちの電柱に有名無名の移民が写った写真のバナーを取り付ける。その設置場所はなんと計300か所以上。マンハッタンやブルックリンをはじめ、クイーンズ、ブロンクス、スタッテン島とNY全域を網羅するこのプロジェクトは、彼にとって過去最大規模の公共アートとなる。
巨大な鳥かごのようなフェンスをセントラルパーク、ワシントン広場、クイーンズ・コロナパークの3公園に。クーパーユニオン大学やエセックス・ストリート・マーケットには屋内用のフェンスが立てられた。いずれも長い移民の歴史に培われた重層的な文化を象徴する場所だ。公園の大型フェンスは実際に中へ入ることもできる。柵の「あちら側」からは一体何が見えるのか、ぜひ体験したい。
人と人を引き離し、隔絶するためのオブジェであるフェンスを町じゅうに設置し、あちこちの電柱に有名無名の移民が写った写真のバナーを取り付ける。その設置場所はなんと計300か所以上。マンハッタンやブルックリンをはじめ、クイーンズ、ブロンクス、スタッテン島とNY全域を網羅するこのプロジェクトは、彼にとって過去最大規模の公共アートとなる。
巨大な鳥かごのようなフェンスをセントラルパーク、ワシントン広場、クイーンズ・コロナパークの3公園に。クーパーユニオン大学やエセックス・ストリート・マーケットには屋内用のフェンスが立てられた。いずれも長い移民の歴史に培われた重層的な文化を象徴する場所だ。公園の大型フェンスは実際に中へ入ることもできる。柵の「あちら側」からは一体何が見えるのか、ぜひ体験したい。
〜2018年2月11日。場所によって異なる。無料。
〈Doris C. Freedman Plaza〉
〈Washington Square Arch〉
Washington Square North & 5th Ave.ほか。
