ART
〈アルマーニ / シーロス〉でラリー・フィンクの写真展開催中!
| Art, Travel | casabrutus.com | photo_Akihide Mishima text_Kaoru Tashiro
2015年、ミラノの再開発地区にジョルジオ・アルマーニがオープンしたミュージアム〈アルマーニ / シーロス〉は、アルマーニ氏の1980年から今日までのクリエーションを、実際のルックとデジタルアーカイブを通して辿ることができる貴重な場だ。そして今、オープン以来初めてとなる写真展『THE BEATS and THE VANITIES Larry Fink』が開催中だ。写真メディアを愛するアルマーニ氏が招いたのは、76歳となるアメリカの写真家ラリー・フィンク。
全125点の白黒オリジナルプリントの展示は、フィンクの写真集『THE BEATS』から54点、『THE VANITIES』から71点によって構成され、この対比が最大の見どころとなっている。50年代から60年代、アメリカのカウンターカルチャーを形成したビート・ジェネレーションと、彼らを取り巻くヒッピーたちの生活と旅の断片。そして一方には、40年以上の時を隔てて撮影した、ハリウッドパーティーに集まるセレブリティーたちのインティメイトな瞬間の数々が並ぶ。
実は『THE BEATS』と『THE VANITIES』が一つの空間に展示されるのは世界初の試みでもある。「被写体のステータスに関係なく、私はその人物のアニマを捉える」とフィンク氏は語る。対極の世界のなかでラリー・フィンクが捉えた人間に共通するリアルな一瞬に、凄みを感じずにいられない。
実は『THE BEATS』と『THE VANITIES』が一つの空間に展示されるのは世界初の試みでもある。「被写体のステータスに関係なく、私はその人物のアニマを捉える」とフィンク氏は語る。対極の世界のなかでラリー・フィンクが捉えた人間に共通するリアルな一瞬に、凄みを感じずにいられない。

『THE BEATS and THE VANITIES Larry Fink』
〈アルマーニ / シーロス〉Via Bergognone, 40 Milano Italy TEL 39 02 91630010。〜7月30日。11時〜19時(木土〜21時)。入場料12ユーロ。公式サイト
