バンクシーはなぜパレスチナで作品を描き続けるのか?
December 2, 2023 | Art | casabrutus.com | photo_Keisuike Fukamizu text_Toko Suzuki
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ヨルダン川西岸地区のベツレヘムに描かれた《花を投げる人》。圧倒的な武力を持つイスラエル軍の軍事占領と攻撃に投石で抗議したパレスチナのインティファーダ(抗議運動)をモチーフに、顔を半分隠した男の手に、石ではなく花束を持たせた代表作。高さ6m以上の巨大な壁画は「武器ではなくアートで現状を変えていく」というバンクシーの姿勢をよく表している。
分離壁に大きな穴が開き、向こう側には青い海と空が広がるだまし絵。2005年に描かれた作品。政治的に膠着状態が続く分離壁にアートによって風穴を開けようとする試みは世界的に報道された。photo_Aflo
シュレッダー事件でお馴染みの《風船と少女》がモチーフ。オリジナルは少女が風船を手放している構図だが、2005年にパレスチナの分離壁に描いた際は、少女がたくさんの風船に掴まって壁を乗り越える姿へと改変された。photo_Aflo
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